宙組が2016年に上演する「エリザベート 愛と死のロンド」。
宝塚歌劇を代表する名作で、初演から20年の節目の年に9度目の上演となります。
コーラスに定評のある宙組での大作ミュージカル。「陽」のイメージが強いトップスター、朝夏まなとが演じる「黄泉の帝王」など、宙組ファンとしては楽しみな点が多い作品ですが、ファンの頭を悩ませているのが「この作品が、トップ娘役実咲凜音の退団公演になるのでは」という不安です。
今回は、実咲凜音の退団フラグについて、ファンの声から検証してみたいと思います。
(出典:Twitter)
「エリザベート 愛と死のロンド」で卒業したトップ娘役
「エリザベート 愛と死のロンド」のタイトルロールである、オーストリア皇后エリザベート役。少女から老年までを演じること、印象的なナンバー、美しい衣装…そのどれをとっても、宝塚の娘役が憧れる役です。
もちろん、宝塚歌劇版なので、主役は黄泉の帝王たるトート閣下なのですが、エリザベートはいわばもう一人の主役。この役を演じることは、宝塚の娘役にとって「究極の目標」とも言えるのです。
実際に、これまでに上演されたエリザベートにおいては、1996年星組版の白城あやかさん、2003年花組版の大鳥れいさん、2014年花組版の蘭乃はなさんが「エリザベート 愛と死のロンド」にて宝塚を卒業されています。
「エリザベート 愛と死のロンド」で実咲凜音は退団?
「エリザベート 愛と死のロンド」で宝塚を去るトップ娘役も多いことから、実咲凛音さんは退団するのでは?と予想する人が増えています。
その理由は、大きく分けて3つ。「これまでもエリザで卒業した娘役が多いこと」「トップ娘役在任期間が4年になること」「エリザを演じることが、みりおんの目標でもあったこと」。
みりおんがトップ娘役に就任したのは2012年。エリザベート上演時には、就任から丸4年。トップ娘役の在任は2~3年であることが多いので、そろそろ卒業するのでは…という声に拍車がかかっている状態です。
また、かねてから、みりおん自信が演じたい役としてエリザベートを挙げていました。前の相手役である凰稀かなめさんが卒業されるときにも、「りおんには、まだやりたいことがある」と言葉を残していますので、このことかな…と勘ぐってしまいます。
宙エリザはすごく嬉しいけど、かなめさんが退団する時にみりおんはまだやりたい事があるって言ってたみたいだからこの事なのかなって思っちゃう・・・ pic.twitter.com/TGkqzsqp6Y
— あんり✲゚.* (@flower_kiramaaj) 2015, 11月 19
余談ですが、エリザベートだけでなく、ゾフィーなど大きな役を演じた生徒は退団する可能性もあります。「エリザベートへの出演」はタカラジェンヌにとって憧れですから、どうしても卒業する生徒が増える傾向がありますよね…。
トップ娘役の退団の発表があるとすれば、次の大劇場公演「シェイクスピア / HOT EYES!!」の公演期間前後ではないかと思われます。その間に、次回公演の演目が発表されれば、まだ退団しないことが確定、ということになります。2016年の1月~2月は、宙組ファンにとって楽しみかつ、ちょっとドキドキする時間になりそうです。