2016年新年には、東京宝塚劇場での初日の幕が開く宝塚歌劇月組公演「舞音(MANON)」、そしてショー「GOLDEN JAZZ」。
トップスター二人の愛に感動の涙が止まらなかった!いうファンの感想が続々出てきていますが、この舞台を引き締めているもうひとつの物語からも目が離せません。
シャルルとマノンを取り巻くインドシナを解放しようと苦闘する人々を深く描き出しているからです。
これから舞台を観るという方に配慮しつつ、シャルルとマノン以外の注目の役をピックアップして紹介していきます。
月組公演
- Musical
「舞音-MANON-」
グランドカーニバル
「GOLDEN JAZZ」 - 2016年1月3日(日)~ 2月14日(日) 東京宝塚劇場
「舞音(MANON)」、マノンの兄クオンを演じるのは珠城りょう
(出典:Twitter)
まず最初はマノンの兄、クオン。演じるのは珠城りょうさんです。
マノンを利用することしか考えない男です。
当初の予想では極悪な役?とされていましたが、真の悪役ではなくきわめて人間くさい人物でした。
もしかしたら彼にももっと違う生き方があったのではないか?と、うかがわせるやるせない役「舞音」中NO.1です。
「舞音(MANON)」が描くダークな取り巻きたち
としくんのソンさん、あーさのカオ、たまき君のクオンの並びが良かった!ソンさんもカオも国を変えようと信念を持って行動しているけど、クオンは生まれついた環境のせいで彼らのようにはなれない。何かそれもまた悲劇だなあと、クオンと舞音兄妹が可哀想になる。
— こたつき (@satsu_kota_1129) 2015, 11月 29
思いがけず格好よかった!とSNSでも話題になったのが、宇月颯さん演じるソン。
ダンスのみならず芝居の力がとりわけ高い彼女の本領が、どっしりとした圧倒的なこの役にぴったりだったようです。
目的のためにためらうことなく人の命を奪うシーンなどこ、れまでマフィアなどの当たり役を培ってきたその魅力の集大成といえます。
また千海華蘭さんの海軍士官レイモンも大きな存在感。
可愛らしい顔で明るく、シャルルが堕ちていくことを喜んでいる様子が観客をゾっとさせるほどの迫力を放っていました。