12月に上演がスタートした舞台「漂流劇ひょっこりひょうたん島」。
奇想天外でいてもともとNHKでの子供向け人形劇であったこの作品がどのように、大人向けの作品に仕上げられるのか、舞台ファンからは熱い視線が注がれています。
間近に迫った公演の最新情報からみどころを紹介していきます。
- 2015/12/15(火)~12/28(月) Bunkamuraシアターコクーン(東京)
- 2016/1/15(金)~16/1/17(日) シアターBRAVA! (大阪府)
- 2016/1/23(土)~16/1/24(日) キャナルシティ劇場 (福岡県)
- 2016/2/3(水)~16/2/11(木・祝) Bunkamuraシアターコクーン (東京)
「漂流劇ひょっこりひょうたん島」の実績ある製作陣たち
(出典:twitter)
原作は1960年代の5年間、NHK人形劇シリーズとして放送され、個性的な登場人物、どこへ向かうのかもどんな目的なのかも明かされないまま動いていくひょっこりひょうたん島に住む個性豊かな登場人物たちの織り成す冒険の物語です。当時子供を中心に人気を博した大ヒット作でした。
舞台演出などで活躍した故井上ひさし氏が脚本に携わったことでも知られていますが、今回の舞台版の脚本は宮沢章夫と山本健介が新しく書き下ろしています。
また演出と美術を俳優であり演出家としても数々の受賞歴がある串田和美が担当していますが、舞台の一流のひとたちが関わることで作品がどう変わるかに注目が集まっていました。
宮沢章夫が手がける新たな「ひょっこりひょうたん島」は、場面展開が見どころ!
(出典:twitter)
井上芳雄さんや安蘭けいさんなど、ミュージカルの実力派が顔をそろえていることもあり、明るく楽しい冒険譚なのかと思いきやそれが初日を観たひとたちの感想で見事に覆されたことがわかります。
なにしろ脚本をてがけたのは、劇団「遊園地再生事業団」主宰の宮沢章夫氏。彼が得意とするのは、シュールな笑いと時として不条理にも思える世界観です。
舞台を所狭しと使用して、次から次へと現れる異世界空間を唐突な効果音の挿入などもある中、彼らはゲームなどして過ごしていきます。稽古場のようなスタイル、劇中劇、アコーディオンの生演奏と移り変わる世界を、まるで夢のように縦横無尽に島のメンバーが駆け回るのです。
出演:
井上芳雄(マシンガン・ダンディ)、安蘭けい(サンデー先生)、山下リオ(博士)、
小松和重(テケ)、山田真歩(プリン)、一色洋平(海賊)、久保田磨希(チャッピ)、
内田紳一郎(ダンプ)、真那胡敬二(海賊)、大森博史(海賊)、中村まこと(海賊)、
串田和美、小松政夫(トラヒゲ)、白石加代子(ドン・ガバチョ)