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星組公演「桜華に舞え」はトップスター北翔海莉の演技に注目!

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8/26に幕を開ける星組大劇場公演「桜華に舞え」ショー「ロマンス!」

こちらの公演では2015年に専科から異動で星組トップスターとなった北翔海莉さん、そして相手役である妃海風さん、さらには専科から出演となる美城れんさん、そして美都くららさんの退団が発表されています。

宝塚歌劇の中でもっとも大切なトップコンビ退団公演。その内容がどんなものかも少しずつですが明らかになってきました。これまでの退団公演の傾向などもあわせて、今回はお芝居を中心にその中身をたどっていきます。

このお芝居の概要を解説していきます。

星組公演『桜華に舞え』 意外なその配役からわかることとは

(出典:kageki.hankyu.co.jpより)

『桜華に舞え』の舞台は、幕末から明治にかけての日本激動の時代。北翔さんが演じるのは、現代では知名度が高いとは決していえない、薩摩藩士の桐野利秋。発表当初からファンの間ではその複雑な時代背景と人間関係を調べる苦労の声が聞かれました。

演出家斎藤義正氏によると、『桜華に舞え』のベースは元々彼が宝塚歌劇団に入団する際の入団試験にて提出した脚本だそう。いわば演出家の全てがつめこまれているといわれる原点の作品から成り立っています。

トップスター退団公演の傾向 そのパターン2つを紹介 星組公演『桜華に舞え』はどれ?

宝塚歌劇におけるトップスター退団公演は、おおまかにいって2つのパターンがあるといえます。もちろんこれに当てはまらない例外も存在しますが、まずひとつは当のトップさんの意向や願いが組み込まれたストーリーや内容のもの。

「この主人公を演じたい!」や「こんな話で締めくくりたい」というものですが、これは最近では天下を目指した戦国武将織田信長を演じたいという願いが叶った月組龍真咲さんの退団公演『NOBUNAGA 信長-下天の夢-』や、雪組壮一帆さんが原作からその魅力的なキャラクターにほれこんだ『一夢庵風流記 前田慶次』などがあります。

星組公演『桜華に舞え』は北翔海莉が主人公だからこそ可能になった芝居

(出典:kageki.hankyu.co.jpより)

もうひとつは、かつての名作や演出家渾身の作品をトップスターのためにつくるというパターンがあります。これは例としては、花組蘭寿とむさんの『ラストタイクーンーハリウッドの帝王、不滅の愛-』、そして星組柚希礼音さんの『黒豹の如く』などが挙げられます。振り返って『桜華に舞え』はどちらかになるかというと、演出家の熱意あるインタビューからもわかる通り名作パターンという2つめのものになるでしょう。

北翔さんと同期、そして同期退団となる西郷隆盛役の美城さんとの演技では、桐野にとっては尊敬する上司にあたる西郷との会話などで、実際の北翔さんと美城さんのこれまで歩んできた経緯をほうふつとさせるなど粋な演出がなされています。まさにこのふたりでないとできない芝居といえるでしょう。

ディズニー×宝塚歌劇という史上初のコラボ舞台などでタッグを組んで、そして成功させてきた演出家と北翔さんの信頼関係から生まれる渾身の舞台として、期待がいやがおうにも高まります。

星組公演『桜華に舞え』 星組の新しい境地が見られる

(出典:kageki.hankyu.co.jpより)

演出家から北翔さんのその魅力と、技術を十二分に発揮するように入念に練り込まれた『桜華に舞え』。トップコンビふたりの大恋愛はこの公演ではみることはできませんが、彼女たちが歩んできた宝塚人生の足跡を芝居で楽しむことができる私たちファンにとっては涙なくしてはみられない物語になりそうです。

北翔海莉というひとりのスターのラストを飾るにふさわしい芝居『桜華に舞え』。
星組全体の躍進もそのみどころといえるでしょう。

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星組公演「桜華に舞え」を観に行こう!

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