宝塚大劇場のラストを飾る作品、花組・花乃まりあさんの卒業公演でもあり、「雪華抄 / 金色の砂漠」が幕を開けました。
花組にとって久しぶりのオリジナル作品でもあり、宝塚としても珍しい和物レビューも見られる今回の公演。ショーもお芝居も評判が上場で、2016年大劇場公演のトリを飾るにふさわしい作品になっています。
なぜ今回の花組公演が絶賛されているのか?公演の見どころをご紹介したいと思います。
雪華抄/コンサバ初日おめでとうございます!姫の最後の公演、始まりが来れば終わりが来てしまうのが何とも複雑。花組トップ娘役花乃まりあが見られるのはこれで本当に最後。集大成を目に焼き付けよう…観劇が待ち遠しい!! pic.twitter.com/HZT6GNBBYk
— みどるぅー (@CHydrangea0410) November 10, 2016
原田先生のショーデビュー作「雪華抄」は豪華絢爛さに飽きない仕上がり
煌びやかな雪華抄……!! pic.twitter.com/K7lPREqpX6
— 夜 恋 (@since17arkm) November 11, 2016
暗転からチョンパで始まる日本物レビュー「雪華抄」は、幕開きから否応なしにテンションが上がります。松本悠里先生の舞も優雅に幕空けると、男役の魅力が詰まった荒々しい枚の場面に。
そして七夕まつりをテーマにした幻想的な場面、民謡メドレーと続くと、明日海りおさんが安珍、花乃まりあさんが清姫に扮する「安珍・清姫伝説」をベースにした場面へと変わります。トップコンビとしての集大成の1つ、お芝居要素が詰まった場面は必見!そしてフィナーレでは桜の舞い散る中豪華な舞踊が披露されます。
和物レビューにも関わらずテンポよく進む「雪華抄」は、繰り返し見ても飽きない仕上がり。日本古来の美の美しさ、宝塚ならではの様式美を堪能できる作品です。
豪華な衣装を手掛けたのは丸山敬太さん
宝塚の和物といえば、豪華なお衣装が見どころの1つ。今回の「雪華抄」では、日本を代表するファッションデザイナー・丸山敬太さん(ケイタマルヤマさん)が衣装デザインに参加したことも話題となりました。
過去の着物の仕立て直しも含めて、400着ほどを手がけられたのだとか!特に最後の場面は、一人ひとり違うデザインの着物を着用していて、その豪華さは一度見ただけでは目に収めきれないほど。ぜひ、衣装の隅々まで美しさを堪能してください。
美しい舞台と緻密な芝居で魅せる「金色の砂漠」
花組初日✨
金色の砂漠 pic.twitter.com/pUu29gwETp— 宝塚画像 (@tkrzk12) November 11, 2016
「金色の砂漠」は、今一番新作が熱望される演出家・上田久美子先生の新作ということで、早くから注目されていました。「王族には同じ年齢の異性の奴隷が与えられる」という王国のルールも胸をくすぐりますし、何より屈折した愛情を胸に秘める明日海りおさん・花乃まりあさんのお芝居が絶品!
子供時代も、青年時代も、その先も、その時時の関係性を色彩豊かに演じられています。明日海さんファンにとっては、「春の雪」での名演を彷彿とさせるキャラクターとも言えそうです。このキャラクターを選ぶところが、さすが上田久美子先生ですよね。
花組初日「金色の砂漠」
終始、不満と自信を異常にもてあまし続ける、みりお。で、エラソー(笑)
素晴らしい。
この不満と怒り芸こそ、
みりおの得意とするところ。
「春の雪」清様、
以来のハマり役じゃないかな。
みりおファンはたまらんだろうな— 蜜柑 (@zukamkn) 2016年11月11日
【コンサバ初日】
今回のみりりんはショタから復讐に燃える青年まで演じ分けられてて凄かったなぁ……ほんまに「これぞアスミリオじゃ文句あっか」って感じでした…めっちゃやりがいのありそうな役やったし、芝居の人アスミリオの新境地を見せつけていただけて誠に感無量— 明日の海に溺れたいJD。 (@87mirio) 2016年11月11日
見どころの多い作品ですが、特にファンが度肝を抜いたのは、「明日海りおさんが、王女の踏み台になる」というシーンかもしれません。
組子の多くに魅力的な役が当てられていて、布や映像の使い方も絶品。なんど見ても違う発見のある、物語の世界に何度も訪れたくなる、あらたな名作の誕生です。
花乃まりあの集大成!フィナーレまで見逃すな
明日海さんて、良い意味でタカラジェンヌぽさがない芝居をすると思うなぁ。
ちょっと前に樹里さんが初見は花組がおすすめって言った意味が分かる。
今回の当て書きギィはその芯の「役者」感が発揮されてるから余計惹き付けられるのかなと。
これは【宝塚】という垣根を越えて色んな方に観てほしいな pic.twitter.com/RRsOgWlE33— Ririo♡12/1 雪華抄/金色の砂漠 (@kana_mi_yu) November 14, 2016
今回の花組公演は、トップ娘役・花乃まりあさんの退団公演でもあります。和物の美しい舞姿はもちろん、「金色の砂漠」でのわがままな王女の役どころは、トップ娘役として冥利に尽きる役どころ。明日海りおさんとのヒリヒリするような芝居の応酬は、まさにトップコンビとしての集大成です。王女という役から、衣装が隅々まで豪華なのも見どころですね。
そして、忘れてはいけないのが本編に引き続き行われるフィナーレ。今回はお芝居が後者だからこそ、お芝居の世界観を引き継いだフィナーレが見られるのです。特に、ギィとタルハーミネとして踊るデュエットダンスは、本編の本当のラストといえるかもしれません。
また、パレードの最後を飾るエトワールも花乃まりあさんが担当。思えば、花組に組替えして最初の公演「エリザベート」でもエトワールでしたから、今回のエトワールには万感の思いが込められていることでしょう。いつもより長めのエトワールは、サヨナラ仕様の歌詞になっていますから、ぜひしっかり耳を澄ませてください。
かのちゃんが最後エトワールだったの私は好き。
歌詞がすごく退団らしくよかったのと、花組デビューもエトワールだったし、彼女の成長に胸があつくなった。
今さらながら、寂しいな。— まー (@maity0501) 2016年11月11日
花組 金色の砂漠初日。
かのちゃんエトワールの歌詞が、まさにサヨナラ感たっぷりだった。最後降りてきた時、客席から大拍手。
— みりだいちな★ (@zunasamiridai) 2016年11月11日
初日の映像も公開されていますから、これからご覧になる方はぜひ雰囲気を予習されてから行かれては?
まだ初日が開けたばかりで、ショーも、お芝居も日々進化していくはず。上田先生のお芝居は、繰り返し見るほど深まりますから、今年の観劇納めにぜひ宝塚大劇場に足を運んでくださいね。
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進化を続ける花組公演「雪華抄 / 金色の砂漠」を観に行こう
花組初日✨
みりかの pic.twitter.com/2oPluGkxFz— 宝塚画像 (@tkrzk12) November 11, 2016
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