Quantcast
Channel: 宝塚ファンのための情報誌 宝塚歌劇倶楽部
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1016

スカーレット・ピンパーネルで新人公演・主演を務めた【天華えまさん】のプロフィールと魅力をご紹介

$
0
0

大好評に終わった大劇場の新人公演

現在、宝塚大劇場にて紅ゆずるさんのお披露目公演である『スカーレット・ピンパーネル』が絶賛公演中です。

そしてつい先日、大劇場での新人公演が終わりました。今作の新人公演主演を務めたのは98期生の天華えま(あまはなえま)さん。98期生といえば先日真彩希帆さんが雪組の次期トップ娘役となることが発表され、期待が集まる期です。

星組の天華えまさんも現在大注目の98期男役で、新人公演主演の常連となる気配たっぷり。今回はその天華えまさんのプロフィールと魅力にじっくり迫ってみたいと思います。

今回の新人公演で主演は二度目であることや、相手役を務めた有沙瞳さんは同期ということもあり、遠慮のない絡みで余裕すら感じる出来栄えだったようです。

しかし、スカーレット・ピンパーネルは代々実力派のトップスターが演じてきた人気作品ということもあり、天華さんとしてはかなりの重責を感じての挑戦だったようです。

天華えまさんと有沙瞳さんについての関連記事はコチラ

スカピンは過去実力者ぞろいの高難度作品

スカーレット・ピンパーネルは日本では2008年に宝塚歌劇団が初上演、星組の安蘭けいさんが主役のパーシーを演じました。勧善懲悪の分かりやすい人物相関図とストーリー展開に加え、胸に残る名曲揃いで再演が待ち望まれていた作品です。

1997年にブロードウェイで初演された作品ですが、宝塚版で書き下ろされた新曲「ひとかけらの勇気」は作曲担当のフランク・ワイルドホーン氏が『スカイステージ』での安蘭さんの歌声を聴いて作った新曲だそうです。

ちなみに、フランク・ワイルドホーン氏は元宙組トップスターの和央ようかさんのご主人です。

名曲として人気を呼んだこの楽曲に加え、パーシーは変装をしたりアドリブシーンがあったり、安蘭さんという芸達者のスターさんだからこその役どころ。

2010年に再演となったときのトップスター・霧矢大夢さんもやはり芸達者なスターさんでした。

そんな難易度の高い役ということで、重責を感じていたという天華えまさん。しかし、新公主演二度目ということもあり、落ち着いて難役に挑めたように見えます。

活躍が続くこの1~2年を振り返る

天華えまさんのプロフィール

天華えまさんは98期生で研6、2012年の宙組で初舞台を踏みました。滋賀県の近江八幡市出身で、1992年のお生まれのようです。愛称は『ぴーすけ』。

以前はバレリーナを目指していたそうですが、背が伸びすぎてしまった為にお母様から宝塚受験をすすめられて…という『男役あるある』にて入団となった天華さん。

つまりバレエの技術が高いということですので、ダンサーとしての活躍も期待できそうです。

身長は171㎝と男役として理想的で、小顔で可愛らしいお顔立ちであることに加え、入団時の成績は3番ということで実力も兼ね備えた若手のホープです。

初めての新人公演は去年『桜華に舞え』

新人公演の初主演は前回の本公演『桜華に舞え』。初めての主演であり、更に初めての日本物や殺陣、薩摩言葉など、多くのハードルがある作品を乗り越えました。

最後の挨拶では思わず涙が溢れてきてしまったということが、天華さんの努力の証だったのではないでしょうか。

七海ひろきさんのバウ作品では、爽やかに切なく

今年の1月にバウホールで公演された『燃ゆる風 -軍師・竹中半兵衛-』で、天華さんは主演の七海ひろきさんの幼なじみ役を演じました。

『桜華に舞え』で得た和モノの所作や殺陣がこの作品で再び活き、主演の七海さんをしっかりと支え、存在感を示しました。

若手ならではの爽やかさで、まっすぐな青年が切なくも戦火に散っていく姿をしっかりと演じ切り、新公によって着実に力をつけた様子が伝わってきました。

天華えまといえば七海ひろき!

天華さんは、3歳の頃からの天海祐希さんファンで、芸名の“天”も、天海さんから頂いたとのこと。

しかし、宝塚に入ってからは「七海さんラブ」で有名な天華さん。外見もよく似ているお2人ですが、スカイステージで仲良くはしゃいでいる姿もよく見かけます。

イケメンな七海さんがイケメンな下級生・天華さんを可愛がるというイケメン2人があまりにかっこよくもキュートで、七海さんのバウ公演で幼なじみ役を演じた2人から出ていた仲良しオーラは本物だったように思います。

『桜華に舞え』新人公演のときの『TAKARAZUKA Cafe Break』では、新公主演のお2人のために七海さんが番組冒頭で特別に出演して「私のことが好き」な下級生として紹介してくれました。

七海さんに紹介されてとても嬉しそうな天華さんが印象的です。

スカピン後は礼真琴さんの梅芸公演へ出演

現在宝塚大劇場で公演中の『スカーレット・ピンパーネル』では悪役のショーヴランを熱演中の星組2番手・礼真琴さんですが、スカピンの大劇場公演・東京公演を終えると星組は全国ツアー組と礼真琴さん主演の梅芸組に分かれます。

天華さんは礼真琴さんの梅田芸術劇場公演『阿弖流為』(あてるい)に出演します。

天華さんの配役はまだ発表になっていませんが、2作の新人公演と『燃ゆる風』で着実にステップアップしている天華さんはこの作品でもきっと重要な役を演じることとなるでしょう。

98期の【華華コンビ】として注目

七海ひろきさん&天華えまさんのコンビと共に、ファンを増やしているのが天華えまさんと同期の綾 凰華(あや おうか)さんの【華華コンビ】です。

98期生は真彩希帆さんが雪組の次期トップ娘役となることが発表されましたが、他にも各組で98期生はそれぞれに芽を伸ばしてきています。

星組98期男役では主に天華さんと綾さんが下級生時代から注目を集め、どちらが先に新公主演の座を射止めるのかと良きライバルでもあったお2人。

お2人とも『阿弖流為』への出演が決まっており、そこでもまたお互いを高め合って素敵な男性像を見せてくれることに大きな期待が寄せられています。

天華えまさんは新人公演の主演に2作続けて指名されるほどのポテンシャルの持ち主であることをご紹介してきました。七海さんという憧れの先輩がいることや、切磋琢磨できる同期がいることでも、向上心を強く刺激されているのではないでしょうか。

男役としてのビジュアル、実力が揃っている天華えまさん。ここ1~2年でついに重要な役につきはじめ、新しい作品ごとに大きな伸びしろを見せてくれています。いずれ星組を支える強力なスターさんとなっていくのは明らかですね。

まだ『スカーレット・ピンパーネル』東京公演での新人公演も残っています。本公演でもパーシーの友人の一人として活躍する様子をぜひチェックしてみてください。

『スカーレット・ピンパーネル』についての関連記事はコチラ


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1016

Trending Articles