NEW!!>>宝塚歌劇倶楽部をLINEで購読しましょう!
>>LINE友達追加はこちらから
LINE友だち追加の詳細はコチラ
—————————————
宝塚大劇場「星逢一夜」の評判がじわじわと広がっています。
決して明るい話ではなく、むしろ辛いという感想が多いこの作品。それなのに忘れられない、また観たいというファンが増えています。
その理由とストーリーを支える望海風斗さんの魅力にも迫りました。
宝塚歌劇雪組公演 「星逢一夜(ほしあいひとよ)」「La Esmeralda(ラ エスメラルダ)」
宝塚大劇場 公演期間: – 8月17日(月).
東京公演 公演期間:2015/9/4(金) – 10/11(日).
「星逢一夜」大劇場に江戸時代という題材を持ち来む大胆さ
(出典:twitter)
ちぎみゆコンビの雪組といえば、これまでのルパン三世、そして次回大劇場作品となる「るろうに剣心」といった、いわば元から宝塚に親しんでいるファン層ではなく、宝塚を知らなかった層でも親しみやすい演目とキャラクターで、魅力を放つという役割が5組の中でも際立っています。
そんな中にあって、宝塚伝統の和物、悲劇、しかしなによりも繊細な心を追う「星逢一夜」は異色の作品といえるかもしれません。
トップふたりの間で演じる望海風斗の鬼気迫る演技
(出典:twitter)
そんな異色作の中にあって「星逢一夜」で大きな役割を果たしているのが、二番手スターとなる望海風斗さん。
彼女の演じる源太はただふたりの間を邪魔するようなわかりやすい悪役ではありません。
自分は一揆の首領になりたいわけではないのに、ただ守る人ができたがために周りを止めることもできなくて、かつて親友だった晴興と対峙してしまいます。
愛する女性がいまだに別の男を愛していると知っていても、それを受け入れて生きる。源太の生き方がやるせないからこそ「星逢一夜」は成立するといっても過言ではありません。
星逢のツボはみゆちゃんに「ごちそうはつくれんけど〜」みたいな感じでお湯にだいもんが足突っ込んで「ごちそうさん」っていうあの辺の、夫婦感すごく好き。星逢の中で一番好きな場面かも
— ずんこ2-彩凪余韻 (@zukazukasitai2) 2015, 8月 2
「星逢一夜」それぞれが大きな役の意味を知っての演技
また子供時代から変わらない彼のそんな優しさが、自分や誰かを幸せにするわけにもならない、ともするとかえって早霧さんの紀之介(晴興)や咲さんの泉を辛くさせてしまっています。
ルパンなどでみることのできた雪組の自由な闊達さは、江戸時代の封建制度という縛りを受けて失われ、哀しみと憂い、しかしその中でも生まれる美しさがあることを望海さん、もちろん主演である早霧せいなさん、そして結ばれない相手役の咲妃 みゆ さんがわかっているからこそ感動が生まれているのでしょう。
〈星逢〉この作品を外部の俳優さんたちで観たいとは思わない。宝塚で今の雪組だけで観たいと思う。ちぎちゃん、みゆちゃん、だいもんの3人と雪組生で。お芝居も殺陣も素晴らしくて最高だけど、星逢を完成させているのはちぎちゃん、みゆちゃん、だいもんの悲しみの美しさだと思う。早霧さんの美しさ。
— yuki (@WhiteSnow16) 2015, 8月 1