現在の月組は次回大劇場公演に向けてお稽古中
つい先日、月組が夏休みに大劇場で公演する作品『All for One~ダルタニアンと太陽王~』の制作発表が行われました。テーマ曲となる楽曲や剣舞などが披露され、月組次回作への期待がグッと高まったところです。
大劇場公演はこの作品から新たに月組に加わる月城かなとさんの存在感や、太陽王・ルイ14世を演じる娘役トップの愛希れいかさんの堂々たる演技力、サーベルを駆使した男役さんたちの立ち回りなど、見どころをたくさん秘めているこの作品。
制作発表で披露された、トップスター・珠城りょうさんの男役として恵まれた体格を活かしたコスチューム姿に惚れ惚れしているファンも多いようです。
月組ダルタニアン制作発表出た〜💕
たま様かっこよすぎるし、長髪美弥さま素晴らしいし、ちゃぴルイも豪華だし、赤茶色髪のありちゃん素敵だし…沙央さんも宇月さんも似合いすぎている…そしてブラックれいこ様……なんだこの豪華キャストは… pic.twitter.com/66rw15qado
— ☃eRISA☃❄︎ (@risa_love_so) 2017年5月31日
そして、この公演が終われば全国ツアー組とバウホール公演組に分かれる月組。気になる全国ツアーの演目には『鳳凰伝-カラフとトゥーランドット-/CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』が選ばれていることが発表されています。
今回はこの2作品の見どころについて解説するとともに、公演日程・会場の詳細をお伝えしていきたいと思います。
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大人気作品の再演が多い全国ツアー
全国ツアーの目的と言えば、東京や大阪・兵庫以外に住む、まだ宝塚を観たことがない・だいぶ昔に観て以来足が遠のいているという方に向けて宝塚の素晴らしさを改めて知ってもらい、大劇場に足を運んでもらうことだと言えます。
そのためには、お芝居やレビューを観慣れない人にも「宝塚ってすごい!面白い!また観たい!」と思ってもらえるような一球入魂の作品を選出する必要があり、実績のある人気作品の再演がよく選ばれています。
宙組メランコリック見てきたー(≧∇≦*)
皆さんかっこよかったー*´`*
シトラスのみりおん凄かった♡ pic.twitter.com/QRlxXzeege
— Kao-san (@yurikao2125) 2015年10月25日
あぁ🎵早く観たい❤
そう言えば勢いで葉書で申し込んでたわ😁💕月組全国ツアー公演
『激情』『Apasionado!!III』
DVD発売のご案内 |https://t.co/dDyxAwH5jj pic.twitter.com/9jK5A2PBv5— 抹茶だんご (@ten_ten_2007) 2016年6月24日
宙組全ツ💕
バレンシアおわたん!!
今からホッタイ💕💕 pic.twitter.com/SwRg7SUjBD— 海 (@Rikachooon) 2016年12月4日
宝塚花組全国ツアー千秋楽「仮面のロマネスク/EXCITER!!2017」を観劇!宝塚初の一桁列通路側の良席🙏今回はトップの明日海りおは通らなかったものの、柚香光、水美舞斗、瀬戸かずやが間近に…😂ミュージカルは前回とキャストも違って面白かったし、ショーはかなり好きだった!花組最高🌺 pic.twitter.com/9O926DhnGo
— 丸山琴瀬@6/3(土)北大祭ショーケース (@Kotose0903) 2017年4月9日
特に近年は10年以上前の懐かしい作品が選ばれることが多いようですが、どの作品も初演時からかなりの人気を集めた作品ですので、時代が変わっても女性の心をグッと掴むドラマチックな演出はまったく色褪せることがないと実感させられます。
つまり、今回の月組全国ツアー公演に選ばれた『鳳凰伝』もそれ同様に、作品自体の質が高く、多くの人に楽しんでもらえるようなストーリーになっているということになります。
15年ぶりに選ばれた作品『鳳凰伝』とは
『鳳凰伝-カラフとトゥーランドット-』は、その副題にあるように、オペラで有名な『トゥーランドット』を題材にした作品です。
一般的にトゥーランドットといえば、トリノオリンピックで荒川静香選手がオペラ『トゥーランドット』内での楽曲『誰も寝てはならぬ』を使用してトゥーランドットという名前が全国に知れ渡りました。
オペラのバリトンにあたる音域は宝塚の男役さんの音域に近いためか、宝塚のスーパーシンガーの男役さんが挑戦することの多い曲のようです。
オペラでこの歌声耳福じゃ
宝塚元花組男役トップスター春野寿美礼 オペラ トゥーランドットより だれも寝てはならぬ https://t.co/gtMfy66XVs— 雪見Ω餅 (@motiyukimi) 2016年7月28日
我喜歡一部 @YouTube 影片 https://t.co/uYOX192q4E 姿月あさとー誰も寝てはならぬ
— Muz.Ju / 穆子如 (@muzju) 2017年3月24日
木村 信司先生がリメイクした『鳳凰伝』はあくまでオリジナル版のためこの有名な楽曲は使用されませんが、長く愛されてきた作品であるため、人が惹きつけられるドラマチックなストーリー展開はそのままです。
かつて他国に国を侵略されて強い復讐心を持ったトゥーランドット姫は、自分の美貌の虜になって求婚してくる他国の王子たちに絶対解けない難題を出して、賭けに負けた王子たちの首切りを楽しみ、他国の後継者をそうして次々に殺し繁栄を阻み復讐を果たしています。
そこへ登場した、とある亡国の王子・カラフの堂々たる求愛と大胆な謎解きに戸惑い、憎しみではなく愛によって国を治めていきたいと決心するというストーリー。
お姉ちゃんが鳳凰伝見てる〜(*´・ω・)初めて見た宝塚が鳳凰伝だったなぁ。10年前?!やば(笑)この頃の宙組好きやった〜(*´・ω・)!! pic.twitter.com/LjI9rDS5N8
— ゆりり*ちえねねらぶ。 (@chienene523) 2013年9月16日
特に木村先生の作品は愛を叫ぶテーマが多く、この『鳳凰伝』もテーマは「愛」です。原作よりも「愛」に重きを置いた演出が特徴であるとともに、たくさんの見せ場が存在することも大きな見どころではないでしょうか。
絶対的な存在感と冷酷さが必要な難役『トゥーランドット姫」
原作のタイトルロールにもなっているように、この作品の本当の主人公はトゥーランドット姫です。宝塚用に男役トップさんを主役に据えて作られてはありますが、その強烈なキャラクター設定はトゥーランドット姫が抜きん出ていて、普通の娘役さんには到底演じ切れない難役です。
宝塚での初演時には宝塚の至宝・花總まりさんが演じました。
お花様、
やっぱり歌うまだし
セリフの言い回しが
独特で好き。#鳳凰伝 -カラフとトゥーランドット-#トゥーランドット#花總まり pic.twitter.com/107hQCHoC8— ゆぅ (@cosmos_9475) 2016年7月15日
博多座公演中の花總さんですが、花ちゃんの博多座出演は2003年の鳳凰伝ぶり…かな?ということで、ベスとは全然違う怖いトゥーランドット様の写真を2枚。この高笑いしてる写真すごい(・_・; #花總まり pic.twitter.com/89EQTc6oDI
— pino (@pinobbit) 2014年8月12日
ただそこに佇んでいるだけなのに場を完全に支配する圧倒的な存在感と、憎しみを溜め込んで報復のためだけに生きている冷たい怒りを表現することは、演技力の高さだけではなく役者としてのオーラも必要になります。
そして各国の王子たちがその美しさに夢中になるという美貌も必要であり、まさに選ばれし娘役のみが演じることのできる伝説の役と言ってもいいでしょう。
特にトゥーランドット姫の登場シーンでは、女官たちに数メートルもある長い裾を持たせながらただ歩き、とても静かな歌にすべての憎しみを込めて歌います。たった数分間の登場シーンで客席も含めた全員の集中力を集め、演者の説得力を見せつけられる場面です。
今回トゥーランドット姫を演じるであろう愛希れいかさんの実力ならきっと完璧に演じ切ってくれることと思います。
水の中で死んでいく斬新な演出が衝撃的
そしてもう一つの鳳凰伝での見せ場と言えば、2番手役の「バラク」が、トゥーランドットが差し向けた役人たちに奇襲されて雨の降りしきるなか死んでいく場面です。
どこかの国を制圧して自分の国を築いてみせるという野心の強い王族出身者・バラクですが、主役のカラフと接するうちに友情を感じ、その友情を守るために命を落としてしまいますが、その死に様は主役スターさんの存在が霞んでしまうほどのインパクトです。
カラフ役は初演時には水夏希さんが、博多座での再演時には大和悠河さんが演じました。
宙組 鳳凰伝 #初めて見た宝塚の演目
水さんかっこよかった pic.twitter.com/dLLAmRUmOd— りぃ (@rinngo_jpn) 2013年10月30日
鳳凰伝 やってて
水さんでてると 聞いたので
録画した
かっこいい水さん
舞台なのに
水中シーンが ある pic.twitter.com/bzgIemuOJL— anonatsunohi明姐明菜№72 (@anonatsunohian) 2014年11月4日
鳳凰伝☆博多座☆水しぶきをあげながらの立ち回り✨絶命直前の「カラフ・・・生きろよー!」の 大和悠河さん☆バラクのかっこよさは絶品!✨声もめちゃくちゃ素敵なんだ✨心に響く素敵な悠河さんの声♥.。º*大好き(*˘˘*).。.:*♡ pic.twitter.com/O6J52z4A53
— ばななん (@nyankohime15) 2016年5月7日
宝塚の舞台で水が使われることは非常に珍しく、特に2番手スターさんが全身ずぶ濡れになりながら立ち回りを披露するのはこの鳳凰伝だけではないでしょうか。
今回は全国ツアーということなので果たしてこの演出が再現されるのかどうか分かりませんが、初めは愛のために命を投げ出そうとしているカラフを見て馬鹿馬鹿しく思っていたバラクが、いつしか自分もカラフへの友情のために命を投げ出す決意をするという当たり役。
このバラク役が宙組での2番手デビューとなった水さんですが、この役によって水さんファンになった宝塚ファンもかなり多かったようです。
月組では一体誰が演じることになるのかとても気になるところですね。
ショーは安定の人気作『CRYSTAL TAKARAZUKA』
見どころがたくさんあるお芝居『鳳凰伝』と共に公演されるショーは『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』です。
2014年に月組で龍真咲さんがトップの時代に公演されたショー作品で、エネルギッシュでゴージャスな場面の多いこのショーなら初めての人も見やすく、ファン人気も高く、全国ツアーに最適な選択ではないでしょうか。
クリタカやるの!?
嬉しい💕💕 pic.twitter.com/dAjb9dWawR— あやか (@ta_ka_ra_zu_ka) 2017年5月19日
ちゃぴいつも舞台メイクかわいいんだけど、ドールオペラでのこの髪型と凄い合っててほんとにすきなのよね。
で、この足あげてるふりのとこでの綺麗さもかっこよくてさすがちゃぴだし。足おろした時のクロスするのも好き、曲も好きだしこの場面最高 pic.twitter.com/spZmTKfhtN— ぺてぃー (@KACHA777777) 2015年1月3日
この作品での見どころは、人形にさせられた愛希さんが救い出されて踊りだす『ドール・オペラ』の場面。
愛希さんのとんでもないダンサーぶりが充分に堪能できる場面になっていて、初めて観る方は愛希さんのその実力に驚かされることとなるでしょう。
今から要チェック!日程と会場の詳細
全国ツアー公演は各会場がチケット管理を一部していることもあり、特に関東や関西はチケット入手困難になることが多いようですので、あえてマニアックな場所を選んで遠征するのもオススメです。
今のうちからどこに狙いを定めるのか早々にチェックしておきましょう。
11/17 | 金 | — | 15:30 | 梅田芸術劇場メインホール
(大阪府) |
11/18 | 土 | 12:00 | 16:30 | |
11/19 | 日 | 12:00 | 16:30 | |
11/22 | 水 | 14:00 | 18:00 | 新潟県民会館 |
11/23 | 木 | 11:00 | 15:00 | |
11/25 | 土 | 13:30 | 18:00 | オリンパスホール八王子 (東京都) |
11/26 | 日 | 11:00 | 15:30 | |
11/28 | 火 | 14:00 | 18:00 | まつもと市民芸術館(長野県) |
11/29 | 水 | 14:00 | 18:00 | コラニー文化ホール
[山梨県立県民文化ホール] |
12/1 | 金 | 14:00 | 18:00 | 北九州ソレイユホール(福岡県)
[旧 九州厚生年金会館] |
12/2 | 土 | 14:00 | 18:00 | 福岡市民会館(福岡県) |
12/3 | 日 | 貸切 | 15:00 | |
12/5 | 火 | 14:00 | 18:00 | 広島文化学園HBGホール(広島県) |
12/6 | 水 | 14:00 | 18:00 | 倉敷市民会館(岡山県) |
12/8 | 金 | 14:00 | 18:00 | よこすか芸術劇場(神奈川県) |
12/9 | 土 | 14:00 | 18:00 | 市川市文化会館(千葉県) |
12/10 | 日 | 12:00 | 16:00 |
全国ツアー公演はいつもより人数は少なくなりますし、大階段や銀橋などの舞台機構もありませんが、そのぶん演目には試験的要素の少ない人気作が選ばれますので、満足度は高いと言えます。
過去作品との役替わりを堪能できますし、当時大好きだった演目のアンコール要素もあり、宝塚ファンならではの楽しみ方があります。
次回大劇場公演作品『All for One~ダルタニアンと太陽王~』に期待が高まっているいま、いつのチケットをゲットしようか…と思案中の方が多いと思いますが、その後もまだまだ楽しみな舞台が続きますので、宝塚ファンに休んでいる暇はありませんね。
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