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【速報】宝塚宙組の2018年最初の作品は『不滅の棘』!愛月ひかるさんの初ドラマシティ主演は15年ぶりの異色作再演!

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ついに愛ちゃんがドラマシティ主演へ!東京へ!

現在は8月18日の初日に向けてお稽古に励んでいる宙組。宙組トップスター・朝夏まなとさんのサヨナラ公演でもあるため、思い入れもひとしおな作品になると思われます。
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そんな中、早くも2018年の宙組公演ラインナップが一部公開されました!

真風涼帆さん・星風まどかさん新トップコンビのプレお披露目公演組と、ドラマシティ公演組に分かれることまでは判明していたのですが、誰がドラマシティの主演なのか、どんな作品なのかは謎のままでした。

2018年からは花組から組替えしてくる芹香斗亜さんも合流しているため、一体誰の主演なのか…といろいろな憶測が流れていた中、愛月ひかるさんのドラマシティ初主演ということでした!

そして、その演目は『不滅の棘』。2003年に花組によって公演された異色作を、15年ぶりに愛月さんが演じるという話題にファンは騒然。

『不滅の棘』とはいったいどこが異色作なのか、愛月さんがどんな役を演じるのか、こちらで詳しくお伝えしていきたいと思います!

宝塚宙組の今後の公演作品に関する記事はコチラ

白と赤しかない世界?『不滅の棘』あらすじ

『不滅の棘』は2003年に春野寿美礼さん主演で公演された作品で、今回と同じシアタードラマシティでの公演でした。春野さんが『エリザベート』という大作で大劇場お披露目を終え、2番手時代にはまだ覚醒していなかった「妖艶」「色気」という魅力が一気に花開いたときに、それらの魅力をさらに昇華させた作品です。

主人公のエリイはマッドサイエンティストである父親の実験台にされ、不老不死の体になってしまいます。初めて心から愛した女性・フリーダに出会い、家庭を築こうとしますが、信心深いクリスチャンであったフリーダは永遠の命は神に背くものとして、エリイの前からいなくなってしまいます。

その後、永遠の命という苦しい人生を生きることになったエリイの苦悩と人間の愛の深さについて描いた作品となっています。
この作品の特色は、衣装とセットがすべて白一色ということ。豪華で華麗な宝塚の世界とは全く別の様相でありながらも、むしろ色を排除したことでタカラジェンヌさん本来の佇まいの美しさや演者の技術がハッキリ浮き出てきます。

その真っ白な世界の中で、最も重要なアイテム・不老不死の薬の調合法が書かれた封筒と、エリイが怪我をした時に服につく血の色だけが真っ赤です。

木村信司先生の作品は独特な台詞回しが多く賛否両論分かれますが、この大胆な試みは当時大きな話題となりました。途中、春野さんが手の甲で真っ赤な口紅をグイっと拭く振付もかなり独特です。

(↓こちらのツイート映像はネタバレ含みますので、ご注意ください)

キーパーソンは3人!女を次々に破滅させる愛ちゃん…!

348歳となり、流れ流れて1900年代には歌手として生きていたエリイ(春野寿美礼さん)。そしてフリーダ(ふづき美世さん)が遺した遺産相続争いに名乗り出ていた男爵家の人間であるハンス(彩吹真央さん)と妹のクリスティーナ(遠野あすかさん)の3者は、この作品を動かす重要な役となります。

愛する人に拒絶され、いつも自分一人だけが生き残され、人間の醜さを嫌というほど見てきたエリイ。

お金に支配されて奔放な生活をする母親に愛されず、その悲しみを紛らわすためにいつも酩酊し、放蕩人になるしかなかったハンス。

歪んでしまったハンスとは対照的に、天使のように純粋に育ってしまった妹・クリスティーナの悲劇と絶望。

この3者の独白の場面は強烈な印象となって、観劇後もしばらく胸に残ります。つまり、この3役にはかなりハイレベルな演技力が求められるため、この作品はこの3人の役者の技量で決まると言ってもいいかもしれません。

初演時の春野さん、彩吹さん、遠野さんはパーフェクト!観ていてつい嗚咽してしまうほど説得力のある悲しみを見事に表現しています。

宙組ではエリイはもちろん愛月さん。春野さんと愛月さんの個性はまったく違うため、果たしてどんなエリイになるのでしょうか。そしてハンスとクリスティーナはどなたが配役されるのでしょうか。

愛を信じず、流れ着いた土地土地で女をたぶらかし、破滅させてしまうほどの色気を放つ愛月さんにも期待です!

『不滅の棘』日程・会場など詳細

シアター・ドラマシティ

  • 2018年1月7日(日)~1月15日(月)
  • 全席6,800円
  • 一般前売:2017年11月12日(日)

日本青年館ホール

  • 2018年1月23日(火)~1月29日(月)
  • S席6,800円 A席5,000円
  • 一般前売:2017年12月3日(日)

確立されたフィナーレもありませんし、派手な要素が少なくあまり宝塚的ではないせいか、マイナー作品という立ち位置の『不滅の棘』。しかし、その異色の存在は「知る人ぞ知る」作品であり、ハマってしまう人はとことんハマってしまいます。

現在お稽古中の『神々の土地』も上田久美子先生演出ということで悲劇要素が多いと思われますが、その空気のまま愛月さんは永遠の命を生きる悲しい人生を演じることになります。明るいイメージの愛月さんがどこまで悲しく美しいエリイに化けてくれるのでしょうか。

配役情報とビジュアル解禁が待たれますね!

2018年の宙組に関する記事はコチラ


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