宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』
2月の星組DC&ACT公演は轟理事主演に決定!
現在、宝塚大劇場で絶賛公演中の星組『ベルリン、わが愛/Bouquet de TAKARAZUKA(ブーケ ド タカラヅカ)』。
ナチス時代にちょうどサイレントからトーキーへの過渡期を迎えた映画界のストーリーで、映画監督と女優の大人の恋を紅ゆずるさん・綺咲愛里さんが艶っぽく演じています。
ショー『Bouquet de TAKARAZUKA』は宝塚の古典レビュー作品から楽曲を多く使用しながらも、衣装や演出を現代的に蘇らせたスタンダードなショーとなっています。特に衣装がどれも素敵だという声が多く聞こえてきますね。
そしてこの公演がクリスマスまで続き、星組の2018年は2月からスタート。トップコンビが宝塚の名作『うたかたの恋』を中日劇場で公演します。
宝塚の名古屋公演といえば長く中日劇場で公演されてきましたが、中日劇場が残念ながら2018年で取り壊しとなり、宝塚ではこの『うたかたの恋』が中日劇場ラスト公演となります。
そして中日劇場公演チームともうひとつ、ドラマシティ&ACTシアターでの別箱公演が予定されており、どなたが主演を務めるのか、どんな演目が上演されるのか、情報解禁が待たれていました。
ドラマシティのほうはなんと星組生の主演ではなく、専科の轟悠さん!演目はロシア作品『ドクトル・ジバゴ』を上演することが明らかにされました!
宝塚星組「うたかたの恋」&轟悠主演「ドクトル・ジバゴ」上演決定 https://t.co/gjxvqBXX6J pic.twitter.com/Ak3nyGNJqZ
— ステージナタリー (@stage_natalie) August 31, 2017
ドクトル・ジバゴ…?日本の演劇ファンにはあまり聞き馴染みのない作品名…。
どんなストーリーなの?主演の轟理事とタッグを組むのは誰になりそうなの…?
まだまだ多くの疑問が残りますが、ここで「ドクトル・ジバゴ」なる作品をちょっと予習してみましょう。
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宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』
ロシア革命時代の愛憎劇!
原作はロシアの作家、ボリス・パステルナークによる小説で、1965年にアメリカとイタリアが合作で映画化しました。日本ではあまりポピュラーではありませんが、アメリカではアカデミー賞も受賞している名作です。
舞台は2015年にブロードウェイで上演されていますが、今回の宝塚での上演はその輸入版ではなく、オリジナル作のようですね。
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— GeneralAASの人気ランキング (@JqCfl) December 10, 2016
「ドクトル」とは、宝塚ではお馴染み「エリザベート」でのドクトル・ゼーブルガーで分かるように、「ドクター」の意味です。和訳すると「ジバゴ医師」というところでしょうか。
ロマノフ王朝が間もなく終焉を迎えるという混とんとした時代に、自分の意思とは無関係に運命に翻弄されていく男女の恋模様を描いた作品のようです。
#1日1本オススメ映画
「ドクトル・ジバゴ」('65)
ロシア革命100年とオマー・シャリフの誕生日に。革命や内戦の描写は断片的・表面的だけど、それに翻弄される個人の生の視点で一貫。個人の力を超えた非情な歴史、広大な帝国→ソ連、束縛の年月の中で、引き裂かれすれ違いながら続く愛。 pic.twitter.com/tIi5lqM0oY— タムラヨシカズ/TAMURA Yosh (@TamuraYosh) April 10, 2017
お互いが好きという気持ちだけではどうにもできない時代に、それでも惹かれ合ってしまう1組の男女。
強い愛情の裏には強い憎しみも存在し、ボロボロになりながらも逞しく生きていく…宝塚ファン的には、「風と共に去りぬ」の世界観が近いと捉えておくのがいいかもしれません。
宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』
時代の変遷に生きる逞しく雄々しい男といえば轟理事
風共といえば、レット・バトラー。レット・バトラーと言えば轟悠さん。
個人的にバトラーの時の轟悠さん
すごく好き💗💜
イケメンすぎる。。>_<💗 pic.twitter.com/llShMOqQx5— ❤︎REℹ︎n❤︎ (@minny_oh_minny) December 26, 2015
このお髭はもう自前で生やしているんじゃないかと思ってしまうほど、超バトラーな轟理事。
キャラクターとしては強引なバトラーと「ジバゴ医師」に共通点はあまりなさそうですが、この時代の男性に共通する厳格さ、意志の強さ、惚れた女性に対する執着心というものが轟悠さんの芝居にしっかりと根付いているのかもしれません。
よし、今から轟悠様のバトラー観よう😊 pic.twitter.com/dQR43W91G3
— 葵 涼 (@maruchyan02324) August 2, 2015
時代の渦に巻き込まれて絶望しながらもまた逞しく愛し、生きていく…そんな作品の主役にはやっぱり轟悠さんを起用したいのが演出家の強い思いなのか、はたまた劇団の理念なのか…。
気になるのは轟さんの相手役には星組のどなたが選ばれるのかということ。そして2番手格に値する役はどの役なのか、誰が演じるのか。
ドクトル・ジバゴ#冬になると観たくなる映画一本あげる pic.twitter.com/EU5OnFZlIh
— レルモントフ (@dottor_Zhivago) November 16, 2016
あらすじを見てみると、主人公ドクトル・ジバゴには腹違いの兄がいるようで、ジバゴ医師を助けたり導いてくれる重要な役のようです。
しかし主人公の兄ということは、轟さんの兄。星組の生徒で轟さんの兄役が務まる方がいらっしゃるのか…??
他にも、ヒロインの結婚相手やヒロインにちょっかいを出してくる富豪などもいますが、どなたも悪役寄り。それともヒロインを2番手男役が務めるのか?!
一体星組からどなたが選抜されて、どんな配役になるのかとても気になるところですね。
宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』
ファンの声・反応は…?
誰が星ドラマシティやるのかなー♪と心待ちにしていたところ、「えっ?!理事が降臨?!」と驚いた方がほとんどだと思いますが、ファンの皆さんの反応はというと…
映画のドクトル・ジバゴ長いけど見応えあった〜名作。これ神々の土地と時代被ってるからすっごく興味深く見れて勉強になった。時代の流れに翻弄されながら生きて行く人達の生き様を生々しく描いてる。
星組子凄く勉強になりそう。コレ配役予想するの楽しい😂✨— 小梅 (@koume_1207) September 4, 2017
【シアター・ドラマシティ、TBS赤坂ACTシアター】<2018年2月・星組『ドクトル・ジバゴ』>|宝塚歌劇公式https://t.co/xCm07RWceI
轟さんの相手役は皆んなトップ娘役になっているから誰がヒロインかが気になるところ。有沙瞳ちゃんか、星蘭ひとみちゃんかな…。— お月さまのかぞえうた (@otukisama_kazoe) September 1, 2017
書こうか迷いつつ書いちゃうと、もし星組『ドクトル・ジバゴ』で有沙瞳サマがヒロインだとしたら、理事ヒロジンクスで娘1が近づいたことに(少なくとも強力なカードになることは間違いない)
となると、有沙瞳サマはまた組み替えしてトップ就任という気がする
何組でも、私はついてくよ(気が早い— karen526 (@karen_910526) August 31, 2017
星組別箱『ドクトル・ジバゴ』はやはりヒロインが気になる
贔屓目なしに実力、実績、持ち味どれも順当なのは有沙瞳サマでは?
そしてこのお話、ちょっと調べてみたら男役さんで明らかにおいしい役が2、3人いてこの配役も気になるところ
瀬央ゆりあさんがユーラのライバル役はいかがでしょう?— karen526 (@karen_910526) August 31, 2017
やはり皆さん配役予想を楽しんでいらっしゃるようですね!
先日公演した星組『阿弖流為』で見事なヒロインを演じてまたひとつトップ娘役候補へ歩を進めた有沙瞳さんが有力視されているようですが…轟さんの相手役を務めた娘役さんはトップになるというジンクスもあるので、むしろ有沙瞳さんにやってほしい!という声もあるようです( ^ω^ )
宝塚星組『ドクトル・ジバゴ』
轟悠さんと組子たちを共演させるメリット
轟悠さんといえばもう今や宝塚歌劇団の管理職ですが、いち生徒として見れば大ベテランのスターさんです。
雪組トップ時代に比べれば出演回数は抑えていますし、基本的には小劇場への出演やディナーショーを中心にお仕事されていらっしゃいますが、経験値は当然ながら高く、他の専科さんたちと特に違う点は主役をこなしてきた数です。
今日夢に轟悠様が出てきた❤️もうここには書き込めないくらいの出来事が😂✋🏻1番いい所で目が覚めて死にたくなった。てか「神家の七人」行くか悩むー、兵庫まで行けるかな、行くなら一泊しなきゃだよね💦でも行きたいぃ、轟様見たい💕 pic.twitter.com/QS7EQwSgL7
— ama (@akoaii0703) August 25, 2017
トップスターになれば数年後に退団していくのが宝塚の習わしですが、轟さんにあたってはトップを経験したのち専科に移り、今も主役として歌劇団を支える稀有な存在です。来月も専科さん達と月組生の数人で「神家の七人」をバウホールにて公演します。
ギリシャ彫刻のような端正なビジュアルに甘くハスキーな声、深い人物描写のできる芝居力。舞台人として高いスキルを持っています。
宝塚への招待『「For the people ―リンカーン 自由を求めた男―」(花組2016年)』
8/26(土)よる7:45⇒https://t.co/4mVz5ikvX2#轟悠 主演、2016年の名作ミュージカル。第24回読売演劇大賞にて4部門を受賞した話題作。#wowow pic.twitter.com/ynrpkkuPxU— WOWOWステージ (@wowow_stage) August 20, 2017
そんな貴重な役者さんと共演できることは、若手生徒にとってこれほどの学びはありません。
作品への向き合い方、役の作り方、芯に立つことの意味など、轟さんにしか教われないものがたくさんあり、若い生徒たちに多くのことを吸収してほしいという教育の面で轟悠さんと組子たちを共演させている、という劇団の狙いは確実にあるでしょう。
一体轟チームに星組の誰が選ばれるのか、非常に楽しみですね。
宝塚星組公演『ドクトル・ジバゴ』
公演詳細
公演期間・会場
◆梅田芸術劇場シアタードラマシティ◆
- 2018年2月4日(日)~2月13日(火)
- 一般発売:2017年12月10日(日)
- 全席 7,800円
◆赤坂ACTシアター◆
- 2018年2月20日(火)~2月26日(月)
- 一般発売:2018年1月7日(日)
- S席 7,800円/A席 5,000円
2018年の星組のスタートは2作品とも時代物になりましたが、国も時代も違いますがどちらも激しい恋愛モノ。
名古屋のマイヤーリンクで悲恋に涙するか、大阪と赤坂でロシア革命に巻き込まれるか、2月の寒い季節にどちらで心を燃やしましょう?