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抑えておきたい!宝塚の『名物演出家』まとめ

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宝塚歌劇が100年続いた歴史の背景には、独特のスターシステムに裏打ちされた魅力的なジェンヌさんがいることはもちろんですが、それだけではなく、数々の名作を生み出してきた「座付き演出家」の存在があります。

ヅカファンも道を極めると、「この作品はきっと○○先生!」と作品から演出家を予想することが出来たり、「●組の次回作は○○先生か~、きっと△△なシーンが有るぞ!」と演出家から作品が予想できたりするんです。これぞ宝塚のツウな楽しみ方。

ということで、今回は宝塚の名物演出家の先生について特集します!

大作ミュージカルの鬼才演出家:小池修一郎

エリザベート
(出典:Twitter)

「エリザベート」「ロミオとジュリエット」「1789」「太陽王」等の海外ミュージカルの潤色・脚本や、「カサブランカ」「銀河英雄伝説」「ナポレオン」といった新作まで、大作ミュージカルを得意とする鬼才が、小池修一郎先生です。先生の舞台は、かなりダイナミック!盆やセリなどを効果的に活用して、息もつかせぬ舞台に定評があります。

宝塚だけではなく、外部の舞台に関わることが多いのも先生の特徴。昨年は紫綬褒章を受賞され、まさに日本を代表する演出家の一人です。ちなみに、ハローキティの舞台を演出していることでも有名。


(出典:youtube)

あのキティちゃんに厳しい稽古をし、まるで宝塚さながらの豪華なレビューに仕上がっているんです!

来年には、「るろうに剣心」の初ミュージカル化も担当されることが決まっています。日本もの(と言っていいのか分かりませんが)へは初挑戦?一体どんなミュージカルになるのか、イケコの新作には期待です!

元祖2.5次元ミュージカル「ベルサイユのばら」を生んだ演出家:植田紳爾

ベルサイユのばら
(出典:Twitter)

今もなお第一線で活躍される植田紳爾先生。「ベルサイユのばら」や「風と共に去りぬ」を生み出し、空前の宝塚ブームを生み出した立役者の一人です。1996年には紫綬褒章 も受賞されています。生徒たちも出演に憧れる名作に携わっており、小池修一郎先生の現代的な作風と比べると「やや昔風」という印象はありますが、男役の美しい型を堪能できるのが植田先生作品の醍醐味でもあります。

また、歌劇団の中でも少数の、日本物のショー作家でもあります。西洋音楽に乗せて日本舞踊を踊るという日本でも珍しい、宝塚ならではの伝統を美しくみせてくださいます。

99周年~100周年にかけては、ベルばら、風共、日本物のショーと大活躍されていました。今後もお体には気をつけて、生涯現役を貫いていただきたいです。

宝塚に「ルパン三世」を呼び込んだ女性演出家:小柳奈穂子

ルパン三世
(出典:朝日新聞)

宝塚歌劇団では、近年女性演出家も多数活躍しています。近年メディアへの露出も多いのが、小柳奈穂子先生。乙女ゲームにも明るい、いわゆる「オタク女子」でもあります。(ヅカファンとは、親和性が高いかも!?)「アリスの恋人」の演出の際に、ヒロイン演じる愛希れいかさんに「プリキュアを参考に!」と指導したエピソードが有名ですよね。

女性が萌えるポイントを的確についた演出をされるので、先生の作品は何を見てもキュンとしてしまいます。「Shall we ダンス」や「ルパン三世」のミュージカル化など、挑戦的な演目を担当されています。

それだけではなく、バウ公演「かもめ」といった文学作品も魅力的に仕上げる才能の持ち主。夏には、専科公演「オイディプス王」も控えており、小柳ワールド✕専科の皆さんという化学反応の結果がたのしみです!


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