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雪組バウ公演「銀二貫 梅が枝の花かんざし」じんわりとした感動に涙する舞台

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宝塚歌劇雪組の全国ツアー「哀しみのコルドバ」と同時期に上演される、雪組選抜メンバーによるバウホール公演「銀二貫 梅が枝の花かんざし」。

舞台は江戸時代の大阪(当時の表記では「大坂」)です。この作品のあらすじとみどころを紹介していきます。

宝塚歌劇雪組バウホール公演 浪華人情物語「銀二貫」—梅が枝の花かんざし— 

  • 原作/髙田 郁(幻冬舎時代小説文庫刊)
  • 脚本・演出/谷 正純
  • 2015/11/19日(木)~ 11/29(日)

主人公松吉はどんな人物?「銀二貫 梅が枝の花かんざし」

銀二貫,梅が枝の花かんざし
(出典:Twitter)

今回初バウ主演となる月城かなとさんが演じる主人公松吉

彼はもともと武家の出でありながら、少年時代に父親が仇討ちによって切り殺されたことを契機に天涯孤独となってしまいます。行くあてもなく拠り所のなくなった彼は運命的に拾われた寒天問屋「井川屋」に丁稚として奉公、新しい名前「松吉」を与えられ新しい人生を歩む決心をするのです。

すべてを失って生きる彼を中心として、浪花人情を感じさせる内容となっています。

物語の見所は一つじゃない「銀二貫 梅が枝の花かんざし」

銀二貫,梅が枝の花かんざし2
(出典:Twitter)

しかし原作の小説「銀二貫」が名作として語られるのはただ少年の成長を描くだけでないところにあります。父親を討たれたことから、すわさらに仇討ちの話?と舞台の冒頭で感じる方も多いと思いますが、実は物語の中心はそこではありません。

松吉だけでなく彼を取り囲むみんなが、なにかを失っていることが物語が進むごとにわかっていきます。(それは松吉が成長して周囲を気遣う優しさを身に着けることと連動しています。)

実際に何度か大火に見舞われてきた大坂。家と財産を何度も失い、それでも天満宮を信仰し再建してきた大坂商人たちの誇り。

「井川屋」主人和助(演じるのは華形ひかるさん)が天満宮に寄進するはずだった銀二貫が作品のタイトルとなった理由、そして松吉の人生に大きく関わってくることも次第に明らかになります。


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