宝塚歌劇のファンになり、もしかしたら一度は経験するかもしれないと恐れと期待を持って噂になるのが、贔屓のジェンヌの異動、組替えです。主に路線スターの男役、娘役がすることが多く未来のトップスターへの布石となることも多い「組替え」。最近はどんなひとが経験しているのか、そしてこの先は誰がどんな組替えをするのか?その傾向と対策を独断で紹介していきます。
宝塚歌劇における「組替え」の意味
宝塚歌劇においてトップスターになるための試練のひとつとして挙げられるのが、元々所属していた組から他の四つの組(場合によっては専科)への「組替え」です。公式に発表されているわけではありませんが、組にはもともと備わっているジェンヌたちの個性や、得意としている分野などから組カラーが存在しています。(日本物の雪組、ダンスの花組、芝居の月組、コーラスの宙組などなど…)もちろんこれは組の頂点となるトップスターが交代することで、その時代とともに変わっていくもの。それをファンがなんとなく把握しているものではありますが、その体になじんでいる組カラーを組替えする生徒は自分の立ち位置も含めて慣れた場所から変わらないといけません。
宝塚歌劇、近年の組替えは誰が経験している?
最近にあった組替えといえば、2014年の終わりにあった望海風斗さんの花組から雪組、鳳月杏さんの月組から花組。そして2015年4月から5月にかけて行われた北翔海莉さんの専科から星組トップスターへ、そして真風涼帆さんの星組から宙組へ、さらには七海ひろきさんの宙組から星組へというものです。7月には、月組から専科へ星条海斗さんも異動されました。
皆一様にいえることは新しい組という新天地にて大きな役を与えられたり、主演公演を行ったりとさらなる飛躍を遂げているということです。
星組生ってものすごくコミュニケーション力高いよねぇ。組替えしたみやちゃんやマカゼさんやキキちゃん見てても、異動先にすぐ馴染んだし、今やナウオンとかでも話を盛り上げてくれるし場を和ませてくれるし、いると安心する存在だもん。
— TSUKIKO@華やかなりし日々 (@tukikoBD) May 9, 2016
歌劇のちぎれいこ対談。昔からちぎさんのパッションに憧れつつ、当時の若々しい男役が多い雪組の中で「いぶし銀」な自分は悩んだが、まっつ、壮さん、だいもんと大人っぽい持ち味の男役の組替えで視野が広がり、タイプが違っても学べるものがあると気付いた。パッションあるいぶし銀を目指したいと。
— ほがらか (@sakura_bunchou) May 8, 2016
宝塚の組替えは予告があるわけではないので要注意
宝塚歌劇において組替えはいつどんなタイミングで行われるかははっきりしていません。
トップスターさんの退団発表などと同じように、突然に発表されるもの、そしてこれまでのファン生活を大きく変えることになるものですから、ファンにとってはいつも話題にしたくなる理由もよく理解できます。
これから先、また組替えがあると予想してもっともその可能性が高いメンバーとしてネット上で名前が上がるのが、昨年から宝塚ファンの間を席巻した95期のスターたち。
彼女たちは昨年までに5組全体でほぼひとりずつ、路線スターになるために必須となるバウホール主演公演を行っています。
これは組替えしてもおかしくないサインでもあるのです。
花組:柚香光
月組:朝美絢 (暁千星さんとのW主演)
雪組:月城かなと
星組:礼真琴
宙組:桜木みなと
組替えシャッフルはあるのかな?するとしたら新公卒業した95期は各組プロデューサーに真っ先に狙われそうだな。
— あんころもち輪舞 (@rkotsuo) March 15, 2016
組替えをすることで得られるもの
組替えの理由ははっきりとはわかっていませんが、組の人気や個性の等分化ではないかという意見があります。
特定の組だけが突出しないように、また個性がかぶらないようにするためだとか。
組替えは元々いたスターにとっては、そのカラーを変えないといけないことからそのリスクを負わないといけないことからファンは嫌がることが多いようです。けれども現時点でのトップスターさんがほとんど組替えを経験していることを考慮すると、そのスターが後々まで話題になるような活躍を前向きになるべきでしょう。
これから先どんな組替えが行われるか期待したいですね。
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