タカラジェンヌを輩出する宝塚音楽学校の学校生活まとめ
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宝塚音楽学校生— arc (@yuriyaminato) February 19, 2017
創立100周年を迎える宝塚歌劇団。今回は宝塚歌劇団の団員養成所である宝塚音楽学校について動画を交えながらご紹介していきます。
宝塚音楽学校の歴史について
宝塚音楽学校は、宝塚歌劇団の出演者(タカラジェンヌ)を養成する学校で、予科と本科の2年制です。1913年に、宝塚唱歌隊を宝塚少女歌劇養成会としたのが、音楽学校のルーツで、1919年に、宝塚音楽歌劇学校となりました。まだ、ここまでは学校と歌劇団は一つでしたが、1939年に、宝塚音楽舞踊学校になってからは、歌劇団と分離しました。
1946年に、宝塚学校と校名変更しますが、ここまでは1年生で、制服は着物と袴でした。1956年に、今の森英恵デザインの洋装の制服になり、1957年に予科と本科の2年制になりました。1998年からは、新校舎になり、旧校舎は、宝塚市立宝塚文化創造館になりました。2003年に、創立90周年を迎えた時は、通信制の向陽台高校と提携し、高校未卒業の人を対象に高卒資格の取得支援を始めました。2013年には、創立100周年を向かえました。
音楽学校公式サイト
http://www.tms.ac.jp/
厳格な規則について
まんだらけ池袋店【宝塚音楽学校 第89期生文化祭】プログラム入荷しました!
みりお、だいもん、かちゃ、しーらん、みやちゃん、かいちゃん♪
目眩するほど豪華♥
れみちゃんやねねちゃんも居たのよねぇ☆#明日海りお #望海風斗 #凪七瑠海 #壱城あずさ #美弥るりか #七海ひろき pic.twitter.com/FWDUKVWvjk— まんだらけ✤すみれ組 (@takarazuka_mdk) February 16, 2017
まず、制服は、グレーの上着とジャンパースカート、赤い蝶ネクタイで、登校時は制帽を被ります。最初の予科生の規則は非常に細かく決められており、髪の長い人は細かい三つ編み、短い人は整髪料で乱れがないよう固めます。化粧は禁止で、白い三つ折ソックスと黒いローファーの靴を履きます。礼儀も徹底的に躾けられ、本科生や目上の人に挨拶をするのは勿論、早朝の掃除や2列行進の歩行も徹底されます。特に、掃除は細かいところまで徹底的に掃除をします。
映像からも予科生の礼儀の正しさが見て取れますね。
2年目の本科生になると、規則が緩くなり、カラーリング以外の髪型とナチュラルメイクが認められ、肌色のストッキングに黒のパンプスを履きます。
入学試験について
受験資格は、中学卒業見込みの15歳から高校卒業見込みの18歳までと高校在学中の女子に限られ、入学定員は40名です。試験は1次から最終試験まで3回行われます。かつては、バレエや歌唱など細かい実技試験が行われてきましたが、2009年から試験内容が見直され、面接重視になりました。従って、東京の昭和音楽大学でも受けられる1次試験は簡単な面接、舞踊や歌唱の実技試験は2次試験のみ(面接も含む)になり、最終試験は面接と健康診断だけになりました。
競争倍率は、平均20倍で一番高かったのは82期生(1996年卒業)の48.2倍でした。1次と2次の合格者番号は、音楽学校のホームページで発表されます。そして、最終合格者の受験番号は、音楽学校で本科の委員の人が、合格者の番号掲示板を揚げて発表します。
▼入学試験について詳しく読む
101期生合格発表の様子をどうぞ
合格した人は講堂に入り、入学に関する手続きをします。制服と正装用の黒紋付と緑の袴、日舞の稽古用着物の採寸もしますし、関西圏以外の遠方の人は入寮手続きもします。入学前のガイダンスと予行演習を得て、入学式に望みます。
宝塚音楽学校の学校生活について
予科生は、4月の中旬に入学式を済ませると創立者の小林一三の墓参りをします。
101期生の入学式の様子
102期生の入学式の様子
103期生の入学式の様子
104期生の入学式の様子
105期生の入学式の様子←2017.4.18更新
2017年4月18日には、105期生となる新入学生の入学式が行われました。
宝塚音楽学校105期生合格発表についてはこちらをチェック→宝塚入学!宝塚音楽学校の入試試験の実態まとめ+入試で気を付けるベスト3!
そして、5月になると、休日を利用して予科と本科交代ですみれ募金をします。
すみれ募金の様子
7月には修学旅行に行き、同期の絆を深めます。また、授業の間と年度末に序列を決める実技試験があります。予科は、7月と12月と3月に、本科は6月と9月と1月にあります。特に、本科にとって1月の卒業試験は、入団時の序列を決めるが目の大切な試験です。
本科生は、卒業後の初舞台を控えているので、予科生よりも忙しいです。夏休み明けまでに入団する時の芸名を決めなければならないし、11月には劇団の稽古見学、12月には劇場実習、1月には歌劇団の先輩から舞台化粧の手ほどきを受け、2月にはバウホール文化祭を行い、2年間の学習の成果を発揮します。
99期生の文化祭の様子
そして、3月の音楽学校の卒業式の後、歌劇団に入団し、正式に歌劇団の団員(タカラジェンヌ)になります。
宝塚99期生の卒業生の様子
宝塚音楽学校の受験、夢を叶えるための第一歩
音楽学校を受験するために、多くの少女達がそれ専門の予備校(元タカラジェンヌが経営するレッスンスタジオ)に通って、歌やバレエ、面接のレッスンを積んで受験対策をしています。公認の場合だと音楽学校に宝塚コドモアテネがあって、入学は抽選制ですが小学校4年生から中学校2年生の子達が入ることができ、毎週日曜日と祝日にバレエ、日舞、声楽の授業があります。ここに入ったからといって必ずしも受験に有利になるとは限りませんが、学校の雰囲気をつかむには最高の場所です。
今回は宝塚音楽学校についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?厳しい規律の中、プロとしての自覚を育み、歌劇団の一員として羽ばたいていく彼女たちをこれからも応援し続けていきたいですね。
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