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宝塚星組「スカーレット・ピンパネール」あらすじやキャスト、見どころなどポイントを総復習!

『スカーレット・ピンパーネル』、ついに東京公演の初日が幕明け!


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新生星組の大劇場トップお披露目公演『スカーレット・ピンパーネル』も、宝塚大劇場で3月10日に初日を迎え約2カ月、ついに、5月5日より東京宝塚劇場公演の初日が幕を明けました。

2008年の初演で新人公演主演を務めた紅ゆずるさん。そして2010年月組再演の『スカーレット・ピンパーネル』で初舞台を踏んだ綺咲愛里さん。

この作品に強い思い入れや縁が深いトップコンビが再々演として挑む『スカーレットピンバーネル』について、2008年の星組初演を振りかえりながらあらすじやキャスト、見どころなどをまとめてみました。

この記事を読んでポイントをおさえて観劇すれば、より登場人物の相関関係を理解して作品に入り込みやすくなるのではないかと思いますので、ぜひ読んでみてください!

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主な登場人物と相関関係について

パーシヴァル・ブレイクニー(通称:パーシー):紅ゆずる

イギリス貴族。ピンパーネル団の中心人物として、恐怖政治のもと無実の罪で命を脅かされるフランスの貴族たちを救うべく奔走する。

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マルグリット・サン・ジュスト:綺咲愛里

コメディ・フランセーズの元女優で、パーシーの妻。フランス革命の初期には礼真琴さん演じるショーヴランたちとともに革命の奔走した仲間で、ショーヴラン元恋人。

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ショーヴラン:礼真琴

革命政府のもと絶大な権力をもった公安委員のメンバー。フランス革命初期には同士として戦ったマルグリットとは元恋人の関係。

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マクシミリアン・ロベスピエール:七海ひろき

フランス共和政府指導者。独裁体制のもとショーヴランたち公安委員などの組織により恐怖政治を主導した人物。

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フランス革命で恐怖政治へ変貌する革命政府と混乱するパリ情勢

フランス革命。民衆によるバスティーユ牢獄襲撃でブルボン王朝が崩壊すると王政は停止し、1789年にはフランス人権宣言が採択され、国王や王妃マリー・アントワネットがギロチンで処刑されます。

これによって一般市民たちの自由や平等が実現し、新たな時代が幕を明けると思いきや、それまで虐げられてきた一般市民たちは怒り狂い、やがて革命政府は恐怖政治へと変貌を遂げていき、理想を求めたはずの革命が狂気の嵐を巻き起こします。

1793年から1794年の2年間で恐怖政治は拍車をかけ、反革派のみならず罪のない貴族や聖職者たちが次々とギロチンにかけられます。一般市民はギロチンを女性に見たてた”マダム”などと呼ぶようになり、処刑を宣告された貴族たちが次々とパリを脱出しようと試みます。

ドゥ・トゥルネー伯爵(大輝真琴)は、妻(万里柚美)と娘シュザンヌ(夢妃杏瑠)がフランスを無事に脱出できるよう、パーシーたちに一縷の望みを託します。革命政府はパリを抜け出そうとする貴族を捕まえるべく奔走しますが、パーシーたちは見事、ドゥ・トゥルネー伯爵の妻と娘のパリ脱出計画を成功させます。

パーシーたちは、罪のない貴族たちの救出のためパリ中を奔走する一方で、国王陛下と王妃マリーアントワネットが処刑された後、タンプル塔に残されたままの王太子ルイ・シャルルの救出を企てます。ピンパーネル団としてともに活動しているデュハースト(壱城あずさ)がドゥ・トゥルネー伯爵にそれを伝えると、伯爵はそのためならどんな犠牲も厭わないとして協力を誓います。

恐怖政治の遂行したのは革命家マクシミリアン・ロベスピエール(七海ひろき)を中心とするジャコバン党とそのもとに組織された公安委員会、そのメンバーであるショーヴラン(公安委員で探索スパイ:礼真琴)が部下のメルシエ(瀬稀ゆりと)とクーポー(漣レイラ)を引き連れて現場に現れ、ピンパーネル団をつかまれることができなかったピポー軍曹(フランス共和政府の軍人:美稀千種さん)らを一喝すると、ピンパーネル団の後を追って走り去ります。

見どころ

  • 怒り狂った民衆たちによるギロチンを囲んだ迫力あるダンスシーン
  • パリの混乱を冷ややかに嘆き悲しみながらパーシーによって歌われる名曲『ひとかけらの勇気』

コメディ・フランセーズで華麗に歌うマルグリット、イギリス貴族パーシーとの結婚を報告

舞台は一転して華やかなコメディ・フランセーズ。座長(夏樹れい)が、会場にロベスピエールが見に来ていることを観客に伝えると、舞台上にはマルグリット・サン・ジュスト(綺咲愛里)が紹介され、『物語のように』を歌います。するとロベスピエールの隣にショーヴランの姿が。会場にはフィアンセであるパーシーの姿も見られ、舞台上のマルグリットに会場から熱い視線を送るパーシー。

マルグリットは舞台上で観客にパーシーとの結婚を報告し、この舞台を最後にパリを去ると告げます。「パリでは自由に演目を選ぶこともできない」と発言すると、革命を否定したとしてロベスピエールの指示のもと公演は強制的に中止、劇場も閉鎖、従わないものは裁判にかけるとショーヴランは脅します。

マルグリットは慌てて、劇場の封鎖を解いてほしいとショーヴランにお願いしますが、元恋人であるショーヴランは嫉妬心を燃やし、劇場の再開を許可してほしければスカーレットピンパーネルの正体を知っているサン・シール侯爵(パーシーの友人:夏樹れい)の居場所を教えろと取引を持ちかけます。

そこにアルマン(マルグリットの弟:瀬央ゆりあ)とマリー(アルマンの恋人:有沙瞳)、そしてパーシーが現れ、マルグリットをショーヴラン一味から引き離します。しかし、3人がその場からいなくなるとマルグリットはサン・シール侯爵の命を保証することを条件に居場所を書いた紙をショーヴランに渡してしまいます。そこへ、パーシーが現れマルグリットを連れてその場を去ります。ショーブランは部下たちを呼び、サン・シール侯爵を連行しろと命令します。

見どころ

  • ショーブランとロベスピエールが、サン・シール侯爵をギロチンにかける場面で歌われる『マダム・ギロチン』

パーシーとマルグリットの結婚式

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「今日から君がすべて。一緒に年をとろう」、「約束します、あなたと未来を分かち合う」と互いの幸せを誓い合うパーシーとマルグリット。

イギリスでマルグリットはアルマンとマリーに再会。パーシーたちピンパーネル団が救いだしたドゥ・トゥルネー伯爵の娘シュザンヌは自分の同級生だと言い、その再会にも互いに喜びます。結婚式に参列していたパーシーの友人エルトン(麻央侑希)は1曲踊って欲しいと申し出ると、パーシーはそれもいいだろうと言い、マルグリットはパーシーの友人とダンスを踊ります。そこへデュハーストが現れ、サン・シール侯爵が処刑されたことをパーシーに知らせます。パーシーは、サン・シール侯爵の居場所を知っているのは自分とデュハーストとフォークス、そしてマルグリットだけだと言いならが、革命初期には急進派の仲間だったマルグリットを疑いはじめます。デュハーストは追い打ちをかけるように、マルグリットからショーヴランに送られた手紙の現物を見せます。パーシーはその事実を確かめるために、ショーヴランからの返信と見せかけてデュハーストに返事を書かせ、それをジェサップ(パーシーの執事:輝咲玲央)からマルグリットに渡してもらい、マルグリットの様子を確かめることを計画する。

マルグリットはパーシーの友人たちと踊り終えると、周囲の温かい祝福の眼差しのもとで新婚の2人は踊ります。そろそろ新婚夫婦を2人きりにさせてあげようと披露宴もお開きになるころ、ジェサップが例の手紙をマルグリットに渡します。手紙を受け取るマルグリットは、弟アルマンに昔の友達からのお祝いの手紙だとごまかし、胸元に手紙を隠します。それを見たパーシーとデュハーストは、マルグリットの裏切りの疑いが確信のものとなります。パーシーの表情からは笑顔が減り、マルグリットはその様子を、まるで気難しいイギリス紳士みたい、出会ったころ、慇懃無礼なお辞儀をしたことを思い出すと嬉しそうに話します。しかし、笑顔で応えられないパーシー。様子がおかしいことを感じるマルグリット。パーシーは少し外に出ると言い、ついて行くというマルグリットを部屋へ置いて1人外へ出かけてしまいます。

友人5人とアルマンを加えて、9人のピンパーネル団を再結成!

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花婿は新婚翌朝、花嫁をおいて友達とクリケットをするのが伝統だと言って、パーシーの友人であるオジー(十碧れいや)、エルトン、ファーレイ(紫藤りゅう)、ハル(綾凰華)、ベン(天華えま)が続々と集まってきます。

しかし、新婚初夜に一睡もせず婚礼衣装のままのパーシーに気付くと、彼らは気を使って帰ろうとします。パーシーは話があるとみんなを引き止め、自分とデュハーストとフォークスは処刑を宣告された人のフランス亡命の手助けやをしていること、王太子ルイ・シャルルの救出を計画していることを話し、友人たち5名にも活動に強力してほしいと訴えます。共感した友人たちは仲間に加わることを決めますが、それをこっそり聞いていたアルマンもまた仲間に入れてほしいと自ら申し出ます。

パリに行ったことがない者もいるから地理に詳しい人も必要だというフォークスの提案でパーシーも承諾しますが、マルグリットには絶対に何も知られてはいけないと告げ、ほかのメンバーにも家族や恋人、友達にも決して知られてはいけないと硬く誓い合い、ここに9名による新たなスカーレットピンパーネル団が結成されます。

見どころ

  • 9人がデイドリーム号に乗ってドーヴァー海峡を渡りパリへと向かう歌『炎の中へ』
  • 舞台が一瞬にしてパーシー宅からデイドリーム号、現地へと切り替わる演出が素晴しい

新生ピンパーネル団最初の活躍、洗濯女の反乱!?

ルネ(紫月音寧)とアンヌ(空乃みゆ)が通行証片手に洗濯屋の変装をしてパリからの脱出しようとしています。ピポー軍曹は2人が洗濯屋にしては手がきれいだと指摘し、貴族に違いないと連行しようとします。そこにピンパーネル団が民衆の女性に扮して登場。彼女たちは自分たちと同じ洗濯屋で働いている、洗濯物をたたむ係だから手がきれいなんだと言って惑わし、ピポー軍曹率いる軍人たちを洗濯紐でギロチンの回りに縛りつけてしまいます。そこにはスカーレットピンパーネルの紋章を残して、華麗な救出劇を見せて去っていきます。

そこにショーヴランが現れますが、時すでに遅し。情けない軍人たちの姿を見てショーヴランは怒りを露わにします。見つけ出せ、パリ中に網を張り引きずり出すのだ!と命じます!

ついにグラパン登場!ロベスピエールの信頼を得ながら見事な裏切りの活躍

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ロベスピエールは、またしてもピンパーネル団に出しぬかれたショーヴランを一喝します。そこへ、ベルギーのフランス大使館から紹介されたスパイという、いかにも怪しい男、グラパンが登場します。世界情勢に詳しいとしてロベスピエールはグラパンに厚い信頼を寄せています。ショーヴランに、ドゥ・トゥルネー伯爵を捕えられなければ降格させると命じると、ショーヴランは自分を大使としてロンドンに派遣してほしいとロベスピエールに申し出ます。スカーレットピンパーネルがイギリス人ならきっと捕まえてみせると強い自信を漲らせてその実行を誓います。

ショーヴランは、革命を成し遂げることこそが使命だと信じ、革命が成し遂げられてもなお安らげないでいるこの時代は強い者だけが生き残り、強いことが正義だという強い信念を燃えたぎらせます。

見どころ

  • ショーヴランが怒りと執念を露わにして歌いあげる『鷹のように』の迫力

タンプル棟に侵入!ルイ・シャルル王太子の居場所を突き止める

タンプル棟ではロベスピエールを崇拝するシモン(靴屋:如月蓮)とジャンヌ(シモンの妻:音咲いつき)が王太子ルイ・シャルルをかくまっていました。2人は王太子に、フランス革命による王と王妃の処刑は当然の報いだと教育していました。

ロベスピエールの遣いだと言っていってタンプル棟の中の王太子のいる部屋へ侵入を成功させたパーシーたち。自分はもう殿下じゃない、自分なんかいないほうがいいと嘆く王太子に、必ず助けに来るから怖くなったらこの歌を歌ってくださいと告げ、『ひとかけらの勇気』を勇気の歌として王太子に捧げます。

ポイント

パーシーが王太子とともに歌う『ひとかけらの勇気』、これが後のストーリーの鍵となります。

イギリスに一時帰還も、すれ違うパーシーとマルグリット

パーシーがイギリスに戻ると、スカーレットピンパーネルはイギリス貴族だという噂話で夫人たちが盛り上がっていました。パーシーは、もし彼の正体が分かったら最初に教えてくれなどと素知らぬ振りをして陽気に振る舞います。しかし、新婚翌朝から手紙だけ残して仲間と狩りに出掛けてしまったパーシーにマルグリットは不満を隠しきれない様子。イギリス紳士の気まぐれだと言って、マルグリットの気持ちなどお構いなし。裏切られていると疑っている気持ちを隠すかのように明るく振る舞うパーシーに、マルグリットはパーシーの本当の姿を自分は知らなかったのかと苦悩します。

そこへ、パーシーたちと一緒にフランスに行っていたアルマンも、狩りから帰ってきたと言いマリーと情熱的な抱擁を交わします。一方、パーシーとマルグリットのすれ違いの溝は埋まらず、マルグリットは自分より狩りが好きだと笑顔で答えるパーシーに嫌気がさし、それを知っていれば結婚していなかったかもしれないと言ってその場から立ち去ってしまいます。パーシーはマリーに、マルグリットの様子を見て来てほしいと伝え、アルマンと2人になると、ドゥ・トゥルネー伯爵と連絡は取れたのかと確認します。王太子奪還のルートも整っている、アルマンは準備があるのでフランスに帰ると言います。自分の姉であるマルグリットに隠す理由をアルマンはパーシーに問うと、パーシーは自分なりに彼女を愛しているんだよと答えます。

パーシーとマルグリットはすれ違いとは対照的にロマンスの輪が広がっていく

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パーシーとマルグリットのすれ違いをよそに、夕暮れの庭園でロマンスの輪が広がります。フォークスは、フランスで助けたシュザンヌにフランスに一緒に行かないかと告白します。デュハーストは恋人であるケイト(音波みのり)と新しい未来を2人で築こうと約束します。オジー、エルトン、ファーレイ、ハル、ベンもそれぞれ恋人と夕暮れ時を過ごします。パーシーを除くピンパーネル団の8人は、パーシー夫妻とは対照的にイギリスでロマンチックな時間を過ごすのです。

マルグリット宛てに来客、訪れたのはショーヴラン

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フランス特命政府全権大使としてイギリスと訪れるショーヴラン。またしてもマルグリットに協力の話を持ちかけます。フランス政府はスカーレットピンパーネルはイギリス貴族のなかにいるとして、ショーヴランはパーシーがイギリス社交界の花形であることを利用してマルグリットに正体を探れと言いますが、マルグリットはそれを拒否します。

見どころ

  • ショーヴランの儚い恋心が見える、革命の先頭に立って一緒に戦った『君はどこに』

悪役として描かれているショーヴランですが、かつてマルグリットとともに先頭を切って革命を成し遂げるために戦った元恋人を、まだ忘れられない存在として思いを寄せています。この歌声の切なさに、悪役であることを忘れてしまうような儚い思いが込められています。

ショーヴランの目くらまし!ピンパーネル団の変装大作戦

ショーヴランはスカーレットピンパーネルはイギリス貴族だと踏んだようだし、プリンス・オブ・ウェールズは国内で疑わしいもの、頻繁にドーヴァー海峡を渡る船を調べるといると言っているらしいと聞きつけたパーシーたちはデイドリーム号から作戦を変更します。もっともスカーレットピンパーネルらしい貴族を探すだろうショーヴランの目くらまし作戦として、国内でも貴族の印象から最もかけ離れた衣装を身につけることで出しぬく作戦を考えます。

見どころ

  • 9人が派手な衣装を身につけて洒落たステッキを持って踊る歌『男とお洒落』

ドゥ・トゥルネー伯爵とアルマンが革命政府に捕えられる!

アルマンはマリーに、スカーレットピンパーネル団のメンバーとして活動に協力していることを教えます。マリーは信じられないと言いながらも誇らしい様子。アルマンがマリーに、王太子ルイ・シャルルの身柄を確保したら、しばらくは甥っ子としてかくまってほしいとお願いするとマリーは1つ返事で協力すると言い、自分も仲間に入れてほしいと言います。アルマンはそれを手紙に書き、マリーもマルグリット宛に手紙を書いたといって、手紙を出すためにマリーは家を出ます。

すると、ドゥ・トゥルネー伯爵がドアをノックする声が。ドアを開けるとそこには拷問されアルマンの居場所を教えてしまった伯爵の姿が。革命政府軍が入って来て、アルマンを連れ去ります。

いざ!プリンス・オブ・ウェールズの仮面舞踏会へ

プリンスの仮面舞踏会を前に、パーシー夫婦のすれ違いは続きます。パーシーの本性が分からなくなったマルグリットは、この舞踏会が終わったらパーシーのことを忘れよう、別れようと決意します。

舞踏会の会場に着くと、華やかな衣装をまとった貴族たちがたくさん集まっています。そこへプリンスが現れるとまっさきにパーシーの元へ。頻繁にパリに行っているデイドリーム号の渡航回数が多すぎるとパーシーを疑ってかかりますが、パーシーはパリで晴れ着を誂えてきているだけだと言い、疑いをサラリとかわしてしまいます。

そこへショーヴランがフランス全権大使として現れます。ショーヴランがプリンスと接触しようとすると、パーシーはプリンスに衣装が乱れていると言ってショーヴランから引き離します。ショーヴランは部下たちにスカーレットピンパーネルを探せと命じます。遅れて会場に到着したマルグリットはショーヴランからアルマンを逮捕したことを知らされます。ショーヴランはマルグリットにアルマンの命と引き換えにスカーレットピンパーネルを探すことへの協力しろと脅します。マルグリットは断りきれず、またしても革命政府に手を貸すことになります。

ピンパーネルの紋章がついた手紙を見つけたマルグリット

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ピンパーネルの正体を知りたいプリンス、見つけ出して捕まえたいショーヴラン、そのために協力しないと弟の命がかかっていると脅されているマルグリット、ピンパーネルは一体誰だろうとおどけるパーシー。舞踏会の会場は歌って踊りながら明るく賑やかですが、裏で繰り広げられる駆け引きは緊迫した状況になります。マルグリットは会場裏でフォークスが何か手紙を受け取っているところを見かけます。その手紙にはスカーレットピンパーネルの紋章が。マルグリットは具合が悪く倒れ込むように見せかけ、フォークスから手紙を奪って扇代わりに使うふりをして手紙の内容を見てしまいます。そこへショーヴランが現れると、マルグリットは手紙にあった赤い花の封ろうのこと、中に書いてあるメッセージまでショーヴランに密告してしまいます。ショーヴランはその情報をもとにメッセージに書かれていた待ち合わせ場所に向かいます。マルグリットは、フォークスがスカーレットピンパーネルに関係していると思い、危険を伝えなければと慌てます。そこへパーシーが現れ、フォークス宛ての手紙を盗み見たマルグリットを責め立てます。2人の溝はいよいよ埋められないほど広がってしまいます。

マルグリットは、ショーヴランに協力したのはアルマンがフランスで捕えられてしまい、命と引き換えだと脅されていたからだと訴えます。密告してしまったものの、本物のスカーレットピンパーネルを陥れることはできないと、危機を伝えにここに来た、力を貸してほしいとマルグリットはパーシーに強く訴えます。そして、本物のスカーレットピンパーネルに会ったら、尊敬していると伝えてと言ってその場を去ります。妻を騙し続けている状況に心苦しくなるパーシー。そこへショーヴランが現れます。パーシーはとっさに、ここに現れたショーヴランこそがスカーレットピンパーネルなんだなと決めつけるように言い放ち、困ったショーヴランは仕方なくそこから去っていくことになります。

見どころ

  • 緊迫したやりとりが舞踏会の豪華な雰囲気のなかはじまる2幕の幕開けが色鮮やかで迫力あり

いよいよ最終渡航!アルマン、ドゥ・トゥルネー伯爵、シャルル王太子を救うために

フランスでは、民衆が恐怖政治に次は我が身とロベスピエールの存在を恐れ始めます。そこへ、スカーレットピンパーネルを捕まえることもできずにロンドンからショーヴランが帰って来ます。ロベスピエールは民衆の目をくらませるため劇場で派手なショーを開くこと、王太子を極秘でタンプル棟から別の場所へ移すことを計画します。ショーヴランはロベスピエールの命令のもと、アルマンを拷問しスカーレットピンパーネルの居場所を聞き出そうとします。

軍人に扮したピンパーネル団、シャルル王太子の救出に成功

公安委員が到着するまで出発してはいけないことになっていた王太子の移動計画。公安委員に扮したパーシーたちが、靴屋のシモン夫婦をタンプル棟から先に出るよう指示をすると、シャルル王太子を隠した洗濯籠を押してシモン夫妻の後からタンプル棟を別の方向に出ていき、見事、王太子救出劇を成功させます。

マルグリット、スカーレットピンパーネルの正体を知る

王太子を連れたパーシー達たちは、マリーのところへ。マリーは王太子を約束通り甥っ子としてかくまいます。そこへ、ドーヴァー海峡を越えてマルグリットが訪れてきます。アルマンを心配し、助ける手立てはないか、アルマンは本当にスカーレットピンパーネルの仲間なのかと詰め寄りますが、マリーは答えません。マルグリットがもうパーシーを信用できない、もう愛は終わったと話すと、それを聞いていた王太子がパーシーを悪く言わないでと飛び出してきてしまいます。パーシーが自分を助け出してくれたと話す王太子。マルグリットはようやくスカーレットピンパーネルがパーシーだという事実に気付きます。

グラパンがスカーレットピンパーネルを捕まえる方法をロベスピエール指示

ロベスピエールは、外交の切り札である王太子が奪われながら、まだスカーレットピンパーネルが捕まえられないでいることに怒りがおさまりません。アルマンをもっと強く拷問してはかせろとショーヴランに申しつけます。グラパンに扮したパーシーはロベスピエールに、アルマンをしばりつけるよりアルマンを開放しておよがせたほうがすぐに捕まえられると作戦を伝えます。そこへ、マルグリットがパリに戻って来ているという知らせが届き、グラパンはアルマンの解放と引き換えにマルグリットに革命を賛美する歌を歌わせるのがよいとロべスピエールに言います。

呼び出されたマルグリットはアルマンの解放の代わりに、コメディ・フランセーズでロベスピエールのために歌うことを承諾します。

グラパンは、仲間が多くなればスカーレットピンパーネルが来る確立が高くなると言って、劇場にドゥ・トゥルネー伯爵も連れてくるようロベスピエールに指示します。

コメディ・フランセーズでマルグリットが歌う、勇気の歌を

ステージに上がったマルグリットはかつての仲間たちにフランスを捨てた女だと罵られます。ロベスピエールのために歌うと約束したマルグリットは約束を破り、フランスの明日のために戦わなくてはならない人たちへ向けて歌うと言って、ロベスピエール、ショーヴラン、そしてグラパンが見守るなか、王太子から教えてもらった『ひとかけらの勇気』を歌います。

その歌声に、観客たちは立ち上がり会場は拍手喝さい、ついにはロベスピエールは消えろと批判の声が飛ぶようになります。会場の混乱に紛れて、公安委員に扮したピンパーネル団のメンバーたちが捕虜たちを護送すると言って、ドゥ・トゥルネー伯爵やアルマンを救出します。

マルグリットが処刑される?ドーヴァーにある寂れた漁村ミクロンにて最終決戦

パーシーがスカーレットピンパーネルであることにようやく気付いたショーヴランは、マルグリット処刑を宣告し、スカーレットピンパーネルを呼び出すことを計画します。グラパンは、処刑するならパリを離れたドーヴァーにある漁村ミクロンにがいいだろうとショーブランに指示します。ギロチンもあるし丁度いいと、そこにおびき出すことを決めます。

ミクロンに着くと、逃亡中の捕虜たちが見つかったという報告がショーヴランのもとに届きます。捕まえてこいと部下たちに命じると、ここに集まったらグラパンも一緒に戦ってほしいとショーヴランが申し出ます。

すると、ついにグラパンは変装を脱いで、自分がスカーレットピンパーネルだと言ってパーシーが正体を現します。グラパンが…全然気付かなかったと悔しがるショーブランとパーシーの決闘がはじまります。決闘は互角の勝負、緊迫した接戦を繰り広げますが、ついにはショーヴランが剣を落とし、パーシーのひと突きでショーヴランを仕留められるころまで追いつめます。するとそこへ捕虜たちを捕まえた軍隊が到着し、危機一髪、助かったショーヴランはパーシーを捕えろと軍隊に命じますが、軍隊の拳銃はショーヴランに向かって集中します。軍人の扮装をしていたのはパーシーの仲間たち。ショーヴランはピンパーネル団に見事出しぬかれ、縛られて地元公安委員に送り届けられてします。

パーシーとマルグリットのすれ違いが終わりを告げる、デイドリーム号で結婚式だ!

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今まで妻に隠しごとをしていたことを許してほしいと言うパーシー、そして秘密を持っていた自分を許してほしいというマルグリット。2人は互いに心から愛を確認し合い、今日が結婚式だと言ってきつく抱き合います。

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そしてイギリスへ向けて帰国するデイドリーム号で結婚式を挙げる2人の幸せな姿で幕を閉じます。

東京公演初日幕明け、「大階段の景色はすばらしい」「本音で話し合っていきたい」と抱負

 

初日終演後は3人揃って各会のファンに挨拶まわりをする姿が!

終演後、出待ちをしているファンの方が撮られた写真ですが、まずは3人揃って深々とお辞儀をし、礼真琴さんの会、綺咲愛里さんの会、そして紅ゆずるさんの会と、3人揃って挨拶まわりをしたようですね。

ファンへのサービス精神を忘れない紅ゆずるさんならではの対応ですね。東京公演が温かい雰囲気のなか無事に初日を終えた様子がよく分かります。

すでに見た、これから見に行くファンの声

今までに無いほど大劇場に通いました!
キラキラした紅さんのパーシーは素晴らしかったです。宝塚のトップスターはこうでなくっちゃ!綺咲さんはじめ星組の皆さんの熱いパフォーマンスも感動でした。終わってしまって寂しいですが、Blu-rayを心待ちにしています。素晴らしい舞台をありがとうございました。(引用元:宝塚歌劇公式ホームページ

紅ゆずるさん、綺咲愛里さん大劇場お披露目公演おめでとうございます!最初に紅さんが出てきた瞬間から涙が出てきました。本当に、このスカーレットピンパーネルがお披露目公演で良かったと思う内容でもあり歌でした。これからの新生星組がたのしみですっ☆(引用元:宝塚歌劇公式ホームページ

星組公演『スカーレット・ピンパーネル』千秋楽まで成長しつづける姿に期待

星組公演『スカーレット・ピンパーネル』は、東京公演の初日が幕を明けたばかりです。新生トップコンビのお披露目公演と、ピンパーネル団結成の場面がリンクして、グッとくるという人も多いようです。
今回は2008年の初上演のストーリーを追いながらあらすじをまとめました。再々演となる本公演は、再演となった前回の2010年から7年空いているため、今回初めて作品を見たという声も多くありました。もう1度見たい、あの場面ってどういうことだったの?という人が、これを読んで一層作品を楽しめるようになったら幸いです。
千秋楽となる6月11日は全国の映画館でライブ中継も決定しています。さらなる成長と迫力ある上演が期待できそうですね!

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