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演出家・中村暁、次回作品は花組新主演コンビお披露目公演「邪馬台国の風」!その魅力に迫る!!

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出演者の魅力を引き出す、中村暁!

宝塚作品の演出を数多く手掛ける(中村暁・なかむらさとる)先生
お芝居では、美しい台詞や言葉遣いに定評があり、美的センスにすぐれ宝塚ならではの飽きないショーでも観客を魅了する演出家です。

次回作品は、花組新主演コンビお披露目公演「邪馬台国の風」です。
今回は、そんな中村暁先生の過去の作品から見える魅力や、次回作品の見どころなどをご紹介します。

中村暁・プロフィール

(出典:TAKARAZUKAREVU

お芝居だけではなく、ディナーショーやTCAスペシャルなども手掛けるベテラン演出家、中村暁先生のプロフィールを簡単にご紹介します。

  • 1997年宝塚歌劇団に入団。
  • 1985年月組バウホール公演「スウィート・リトル・ロックンロール」で演出家デビュー。
  • 1990年雪組「黄昏色のハーフムーン」で初の宝塚大劇場公演の演出を手掛けました。

代表作

数多くの演出を手掛けてきた中村暁先生は、一線を退いている(柴田侑宏・しばたゆきひろ)先生の作品の再演出なども多く手掛けています。

ここからは中村暁先生の過去の作品をご紹介します。

《大劇場公演・東京宝塚劇場公演》

  • 1992年花組「心の旅路」/世界初のミュージカル化作品。
  • 2001年月組「大海賊」/歴代主演コンビ(紫吹淳・しぶきじゅん)さん(映美くらら・えみくらら)さんのトップお披露目公演。
  • 2007年宙組「バレンシアの熱い夏」
  • 2010年花組「麗しのサブリナ」/歴代主演コンビ(真飛聖・まとぶせい)さん(蘭乃はな・らんのはな)さんの新主演コンビお披露目公演。

《ショー》

  • 1994年雪組「サジタリウス」
  • 2008年雪組「ミノワール」
  • 2017年宙組「VIVA!FESTA!」/元宙組トップ娘役(実咲凛音・みさきりおん)さんの退団公演。

《バウホール公演》

  • 2001年花組「マノン」
  • 2014年星組「アルサカル~王城~」

《その他の公演》

  • 2008年星組「赤と黒」/演出のみ
  • 2013年宙組「うたかたの恋」/演出のみ

演出家・中村暁「宝塚歌劇」への思い

(出典:kmlf20ox_400x400

——あらためて宝塚歌劇の魅力とは
やはり男役の格好良さが一番の魅力だと思います。また、大劇場ならではの舞台装置、華やかな衣装を活かしながら次々とスピーディーに場面が転換していくところも魅力です。さらに群舞の美しさや迫力。何十人もの出演者が同じ衣装、同じ振付で、フォーメーションを変化させながら魅せていくというのは、宝塚歌劇ならではだと思います。

——過去の演出作品でも群舞が印象的でした
私がショーやレビューの作品創りで大切にしているのは、先ほど申し上げた宝塚歌劇の持つ三つの魅力、つまり、男役の格好良さ、華やか且つスピーディーな展開、そして群舞の迫力や美しさ、などを意識することです。またショーやレビューでは芝居と違って、出演者自身が持っている魅力も直接見せることができるので、それをしっかりアピールできるように構成します。いま、稽古場で見ていても、本当に皆個性が違いますし、上級生になるとそれぞれのキャラクターがより出てくるので、楽しいですね。

——初めて宝塚歌劇の舞台を観た時の感想は?
私は宝塚歌劇団の演出助手の試験を受けた時に、初めて宝塚歌劇の舞台を観ました。それまでも宝塚歌劇団という劇団は知っていましたが、そのときに、芝居で全ての役を女性が演じていることに、改めて驚きました。そしてショーでは、舞台の大きさや迫力、場面転換の速さに「すごいな」と感じたのを覚えています。

(出典:TAKARAZUKAREVU

宝塚歌劇ならではの舞台で、出演者の魅力が引き出される演出をされる中村暁先生の作品は、何度も観たくなる飽きない作品ばかりです。
過去の作品の中では、再演される作品も多くこれからの作品にも目が離せません!

次回作品、花組新主演コンビお披露目公演「邪馬台国の風」

中村暁先生、次回作品は花組「邪馬台国の風」。見どころをご紹介します!

~あらすじ~

争いがくり広げられる古代日本で中心となっていたのが「邪馬台国」。
その豊かな土地を手に入れる為、対立する国々は幾度となく戦いを仕掛けてきました。

タケヒコは幼い頃に両親を殺され、生き抜くために戦う術を身につけました。
ある時、狗奴の兵に襲われるマナという娘を助けました。
タケヒコは、神の声をきくというマナから「遠い昔に出会い、もう一度めぐり合うと誓った」と告げられます。

その後マナは巫女となり、「邪馬台国」の女王ヒミコとなりました。
タケヒコも「邪馬台国」の兵となり、平和をもたらそうと決意しましたが、思いを寄せるマナは手の届かない存在になってしまっていました。
しかし、ある事件を機掛けに二人は再び相見えることに・・・。

歴史ファンタジーという新たなジャンルがどのようになるのか。
また、実力派新主演コンビ(明日海りお・あすみりお)さん(仙名彩世・せんなあやせ)さんのお披露目公演とあって見どころが満載です!

花組新主演コンビに期待!

演出家・中村暁先生も、実力派である明日海りおさん・仙名彩世さんの花組新主演コンビに期待されています!
昨年演出を担当された「仮面のロマネスク」とはまた違う、お二人の新たな魅力を引き出してくれるのではないでしょうか。

花組トップスター・明日海りおの魅力について

明日海には、一見したところの“優しさ”とその裏にある“クールさ”や“強さ”という、両面の魅力を感じています。私が演出を担当した昨年と今年の花組全国ツアー公演『仮面のロマネスク』で、明日海は美貌の青年貴族、ヴァルモン子爵を演じました。立身出世のために女性遍歴を重ねていくという“冷たい”男性ですが、ラストシーンではただ一人、唯一無二の存在である女性に自分の心を打ち明けるといった、“優しさ”を兼ね備えた、つまり、“優しさ”と“冷たさ”を併せ持つ人物として演じていました。今回明日海が演じる、邪馬台国の戦士タケヒコも、“優しさ”と“強さ”という両面の魅力があるキャラクターにしたいと思っています。

花組の新トップ娘役・仙名彩世の魅力について

お芝居も歌もダンスもできる実力派なので、その魅力を邪馬台国の女王ヒミコ役で見せてもらいたいと思います。彼女は昨年の全国ツアー公演『仮面のロマネスク』において、信心深い貞淑な人妻で、ヴァルモンに言い寄られるトゥールベル夫人を演じました。そして今年の全国ツアー公演では、同じ演目で正反対の役どころ、社交界の華で妖艶な若き未亡人のメルトゥイユ夫人を堂々と演じました。この対照的な役柄をしっかりと演じ分けていたことに感心しましたし、今回はそんな彼女の多彩な魅力を生かせる役にしたいと考えています。

(出典:TAKARAZUKAREVU

中村暁次回作品「邪馬台国」のにファンからも期待の声

「邪馬台国の風」という難しい作品名に対してのこのビジュアルも、ファンの間では話題となっているようです。
より一層、期待が高まりますね!

今後も中村暁作品から目が離せません

(出典:写真AC)
数々の宝塚作品の演出を手掛けらた中村暁先生
出演者の魅力を引き出す中村暁先生の作品には、宝塚への愛や、役に対してどうやったらその出演者が輝けることができるのかという思いが沢山詰まっていました。

演出家・中村暁先生は、宝塚の財産といっても過言ではありません。

これから、中村暁先生の作品と共に、どのように出演者が輝かされるのか目が離せません!

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