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Channel: 宝塚ファンのための情報誌 宝塚歌劇倶楽部
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初めて宝塚歌劇を観劇する際に予習しておきたい見やすいおすすめ座席~東京宝塚劇場編~

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観劇で気になる疑問イロイロ。。。

突然ですが、宝塚ファンの皆さんは、宝塚との出合いはどのようなシチュエーションでしたか?

お友達に観劇に誘われて?

DVDを借りて?

テレビでタカラジェンヌさんを見て一目惚れ?

いろいろな出合いで宝塚の世界に足を踏み入れることになったと思いますが、まだ宝塚を観たことない!という方のほうが圧倒的に多く、「宝塚歌劇、一度は観てみたい!」そう思っているまま、なかなか機会が訪れずにいる女性というのは非常に多いようです。宝塚ファンの中には、友人にファンだと告げるとそういう反応が返ってきたことのある方も多いのではないでしょうか。

宝塚を初めて観るなら5組のうちどの組がいいのか、どんな作品がいいのか、オペラグラスは必要?子供が観劇するときはどうしたらいいのか、等々。宝塚ビギナーにとって疑問はたくさんです。

「これから宝塚を観てみたい!」「今度友達を案内するけど実は自分もよく知らない!」という方のために、今回は東京宝塚劇場における各座席からの舞台の見え方を具体的にご紹介していきたいと思います。

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東京宝塚劇場に席種は4種

なかなか好みの席種をゲットすること自体が困難な状況が続いていますが、東京宝塚劇場の席種は4種類あります。

  • SS席…12,000円
  • S席…8,800円
  • A席…5,500円
  • B席…3,500円

宝塚歌劇団公式HP 座席表

やはりSS席を確保することは非常に難しく、一般発売日に窓口やインターネット、電話受付などですんなり購入できる、というわけにはいきません。

特に兵庫県の宝塚大劇場に比べてアクセスのいい東京宝塚劇場のほうがチケット難が激しく、平日でもSS席やS席前方の確保は簡単ではないでしょう。

ただ、前方が絶対に見やすいというわけでもなく、各座席ごとにメリットはありますので、価格とのバランスを見て判断してみてください。

スターさんと目が合う!心臓が飛び出しそうなSS席

センターブロックの前方7列目までがSS席の区分になります。いつかSS席に!と心に決めているファンも多いと思いますが、やっぱり憧れのSS席。よくアイドルや歌手のコンサートで「目が合った!」「気のせいだから!」なんていう勘違いあるあるをよく聞きますが、宝塚の場合は本当にスターさんたちはお客さんの目を見ています。

よく「一本釣り」なんて言いますが、スターさんが1人のお客さんにターゲットを決めてウインクや投げキッスの攻撃を仕掛けてくることが多くあります。

お芝居はともかく、ショーではいつなんどき被弾するか、1秒たりとも気が抜けない命がけの席なのです!心拍数も常に上昇してしまうので、体調は万全にして臨みましょう。

ショー最後のパレードで大羽根を背負ったトップさんが目の前にご降臨なさるときなどは、目が潰れてしまう!と思うほどの眩しさと大迫力です。

しかし、やはり映画館と同じように前方席は全体が見えにくいので、遠目で見るべき演出の美しさは体感しにくいとも言えます。もちろんオペラグラスなどなくても舞台の隅々までしっかり見えるという快適さもありますが、群舞のシンクロ性の美しさなど、後方からの観劇のほうが映える場面もあります。

8列も24列も2階前方も同じ金額!差が激しいS席

劇場内で最も多くの座席数を占めるのがS席です。劇場窓口での直接購入以外は座席指定ができませんので、「上手がいい」「下手がいい」「なるべく前方に」というような要望が出せず、チケットが手元に来るまでのお楽しみ!というパターンが多いわけですが、チケット斡旋サイトを利用すれば大まかな位置を知ることができます

お気に入りのスターさんの立ち位置は上手が多いから上手側に座りたいなど、希望のエリアが決まっている方はそのようなサイトを利用するといいでしょう。

見やすさ抜群!センターブロック

SS席のすぐうしろにあたるエリアは舞台まで遠すぎず近すぎず、非常に見やすい席と言えます。初めての観劇の方などはこの席で観ると全体が把握しやすいのでオススメ。8~15列くらいまではオペラグラスが無くても、割とよく見えます。

しかも、座席がもし後方や2階だった場合でも、ど真ん中ならまるでトップさんが自分に向かって笑顔を向けてくれているかのように錯覚できるので、「オペグラス越しに目が合った!」なんて本気で思ってしまいます(;^ω^)

サブセンターブロックでも場合によっては最前列に!

特に東京宝塚劇場は宝塚大劇場に比べて横の幅が狭いので、もし端のほうの席になってしまっても、観にくいということはさほどありません。銀橋に沿って客席全体が内側に湾曲しているので、もし最上手・最下手だとしてもそれほど問題なく観劇できるでしょう。

SS席に座りたいけど高くて手が出ない!という方は、前方の端の席が是非オススメです!目の前が花道になっていますので、もちろんトップさんもそこを通りますし、場面によっては自分が最前列になる瞬間があります。

パレードの時は花道には下級生が並びますが、あえてトップさんの方ではなく花道にいる下級生さんに目線を送ると、あちらもそれに気づいてニコっと微笑んできてくれたりするので、まるで妖精のような可愛らしい娘役さんに微笑まれるだけで大満足して劇場を後にできるでしょう。

客席降りがある公演では21列目を狙え!

近年はなかなか良席をゲットしにくい状況が続いていますが、後方でもお得と言えるのが21列目です。

目の前が通路になっているので、前に座った人の座高が高くて見えにくい…ということもなく、客席降りの場面がある公演では、トップさんが目の前の通路まで来てくれることも多くあります。

その通路に生徒さんたちがズラーっと並んでくれることもありますし、目の前にたくさんのタカラジェンヌさんが一斉に並ぶと壮観です。こちらが恥ずかしくなってしまうほど大サービスで来てくれますので、21列目はラッキー席と言えますね。

2階S席前方は見やすさ抜群

2階6列目まではS席区分になります。2階席というとちょっと残念に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、あらゆる席からの見やすさを徹底している宝塚においては2階席も決してハズレ席などではありません。

1階で言えば15~16列あたりまで2階席がせり出しているので、舞台からの直線距離は1階15~16列と変わりません。むしろ、2階のほうが傾斜がきついので前方の人の頭も気になりにくく、舞台全体を見渡せますし、2階からでしか楽しめない演出などもあります。

もちろんスターさんたちも2階にバシバシ視線を送ってきますし、視力のいい生徒さんなら「2階席のかなり後ろまで一人一人のお顔がハッキリ見える」という方もいらっしゃいますから、2階と言えども気が抜けませんよ!

怖いほどの傾斜が見やすさを実現するA席

2階の7~11列目がA席にあたります。このあたりまで登ってくると、高所恐怖症の方なら少し足がすくんでしまうほどの高さとなります。

しかし、2階の奥行きを広げるのではなく、上に向かって座席を配置してくれていることで舞台との距離を縮め、2階の後方席でも見にくさを感じずに観劇できます。

しかも、最近では客席降りの場面で2階席にも下級生達が来てくれることがありますので、目の前の通路に可愛い下級生たちが並んでハイタッチできる喜びは1階席よりも驚きと嬉しさ倍増です!

オペラグラスは必要になってきますが、疎外感などまったく感じずに快適に観劇できる席だと思います。

ベビーリピーターにはお手頃で手に入りやすいB席が◎

2階の12~16列がB席区分となります。B席のメリットはとにかくお値段。S席の半値以下である3,500円という安さで宝塚が観れてしまうというお得感が、「何度でも観たい!」という方にはオススメ。

SS席やS席に比べればもちろん手に入りやすいですし、斡旋サイトでもそれほど高騰しにくいので、宝塚が大好きなのに使えるお小遣いには限度が…という方には有難い、お財布に優しい席となっています。

 

A席と同じように、2階の後方というよりは上方という位置なので「遠くて見えない…」なんてことはありません。

こちらもオペラグラスは必携となりますが、初見はまずB席でお気に入り生徒さんの立ち位置をしっかり把握して、それから1階の好きなエリアのS席を物色する、という観劇の仕方をされているファンも多いようです。

◆1階席・2階席での注意点◆

数年前から、劇場側からも再三の注意喚起が行われていますが、2階席での絶対タブーは前傾姿勢での観劇。

どの席からでも視界に銀橋までがぴったり収まるように設計されているので、どうしても生徒さんたちが客席降りをして通路を練り歩く場合、2階席からはその様子が見えません。

客席通路に消えていったトップさんを少しでも目で追いたい気持ちはよくわかりますが、上方向に作ってある2階席ではたった少しの前傾姿勢で後方の人の視界を完全に遮ってしまいます。

観劇というのは、形の残らない買い物です。

劇場にいる人たちはみんな1分1秒という時間にお金を払っているので、その数秒でも皆さんの邪魔をすることはいちばんのマナー違反となります。前傾姿勢での観劇や私語、脚を組み替えたりして前の席を蹴る、お菓子の袋を開けるなどの物音は絶対にやめましょう。

どこの席でも絶対楽しいのが宝塚のスゴさ!

日本国内にはたくさんの演劇ホール・コンサートホールがありますが、常設劇場を持っている劇団の中で、宝塚歌劇団の劇場はトップクラスで優秀な劇場です。

東京・日比谷という一等地にあれだけの敷地を構え、その敷地面積を出来るだけ有効に活用した作りで、どんな席から観劇してもストレスの少ない劇場と言えます。

ここ数年でチケット代の値上げも何度か行われましたが、それでも日本の一等地という土地に建ち、あれだけ衣装やセットにお金をかけた上に生演奏ということを考えればかなり良心的な価格設定。

「一度は観劇してみたいんだ~」というお友達を連れて、観劇&ディナーという休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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