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宝塚 宙組次期娘役は当分未定!その影響を過去から探る

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【宙組トップ娘役は当分不在】

2016年12月末、公式サイトにて宙組次期娘役はしばらくの間、置かないことが発表された宙組

宝塚歌劇では異例となる、男役トップスターのみにて、相手役は芝居、そしてショーと臨機応変に変更できるものとする発表はファンに衝撃を与えました。

過去にもあったこのような体制、どのような影響があるのかを検証してきます。

【宙組トップ娘役をしばらく置かず】

次回大劇場公演『王妃の館』『VIVA!FESTA!』をもっての現在の宙組トップ娘役実咲璃音さんの退団が発表されてから、ファンの間でずっと取沙汰されてきて次期娘役は誰になるのかという話題。

2016年12月末に歌劇団から公式にあった発表は、様々な予想を超えるものとなり大きな反響を呼びました。

「実咲 凜音の退団後、固定的なトップ娘役は当面の間設けず、公演ごとに柔軟な配役を行って参ります。」
(引用:宝塚歌劇公式サイト)

つまり宝塚歌劇では基本中の基本ともいえるトップスターそして相手役となるトップ娘役のコンビ体制を宙組では、当分の間つくらないという発表でした。

このトップ娘役なしの期間が何作かのものなのか、もしかしたらトップスター朝夏まなとさんの退団まで続くものであるのかはこの文言からはまだはっきりとしていない状態です。

【過去にもあった男役トップスターのみという時代】

今回のようなトップスターに相手役がいないままというのは宙組が初めてではなく、娘役が退団した後通常なら行われる次期を据えずトップスターのみにて、さまざまな相手役とからんで公演することは過去にもあった人事です。

ちなみにトップ娘役のみというのは、現在まで一度もありません。

月組2008年から2009年の例

直近では2005年から2009年まで月組トップコンビであった瀬奈じゅんさんと彩乃かなみさんの例がもっとも参考になるかと思います。

就任時にコンビを組むことになったふたりは、2008年、12年ぶりの再演として話題になった名作『Me&My Girl』にて娘役彩乃さんのみが退団しましたが、瀬奈さんはその後相手役の後任となる娘役をもうけずに、『夢の浮橋』、『エリザベート』、そして自身の退団公演となる『ラストプレイ』という3作、期間約一年をいわば「シングル」の状態で公演を続けました。

『夢の浮橋』は源氏物語宇治十帖をベースにしていることで多くの娘役が恋人役ともなり、また次の『エリザベート』では、異例中の異例となる当時宙組生の凪七瑠海さんをシシィ役として抜擢をすることで固定の娘役となるひとは必要としない物語として成立させていました。

ただ当時も現在と同じように相手娘役をあえて選択しないことには、批判が多く寄せられていました。

【同時に発表された宙組2017年の予定】

(出典:photoACより)

このトップ娘役についての発表と同時に、宙組公演の今後の予定も発表されました。

6月には梅田芸術劇場公演での朝夏さんによるライブショー『A Motion(エース モーション)』 、そして8月から11月にかけては大劇場公演『神々の土地』~ロマノフたちの黄昏~、ショー『クラシカル・ビジュー』。

6月のライブショーは相手役を置かなくても支障は少なそうですが、大劇場公演のお芝居ではやはり恋愛に重きを置いた場合の相手が誰になるのかにまた話題が集まることでしょう。

全国ツアーで組んだ伶美うららさんなのか、また宙組でヒロインとしての頭角をあらわしてきた星風まどかさんなのか。それとはまた別の娘役が抜擢されるのか。これから目が離せません。

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(出典:pixabayより)

宝塚歌劇は愛と夢をつむぐ劇団であるという前提として考えると、やはり各組のトップコンビはその象徴でありコンビ不在というのは異例で、あまり良い状態ではない、というのがファンのおおむねの反応です。

宙組が相手役のいないままどのような舞台つくりをするのかは、まだ幕が開いてみないとわからないというのが正直なところでしょう。チケット情報はチケットキャンプ(チケキャン)で。


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